気になりませんか?軽自動車と乗用車の維持費の差。ジムニーとジムニーシエラで徹底比較!

2018年7月に、なんと20年ぶりとなるフルモデルチェンジを行い、現在でも生産が追い付かないほどの大ヒットとなったジムニーと、その乗用車バージョンのジムニーシエラ。購入を検討されている方の中には、どちらにしようか迷っている方も多いのではないでしょうか。

軽自動車規格のジムニーは維持費の安さも魅力的ですが、実際にどれぐらい乗用車のジムニーシエラと差があるのか、実際にシミュレーションされる方は意外に少ないのではないでしょうか。

今回は、ジムニーとジムニーシエラの維持費の差について徹底的に解説します。

ジムニーとジムニーシエラ、車両本体の価格差は約18万円

画像引用:https://www.suzuki.co.jp

2018年7月にフルモデルチェンジを行い、1970年登場の初代から数えて4代目となったジムニーですが、当のスズキも驚くほどの人気ぶりです。2019年になって増産体制を敷いたにもかかわらず、現在でも納期は10カ月~1年となっています。

今回はジムニーと同時に乗用車規格のジムニーシエラ(以下、「シエラ」)も新型となりました。エンジンはジムニーの0.66L直列3気筒+ターボに対し、シエラは1.5L直列4気筒自然吸気エンジンを搭載、トレッドを拡大してオーバーフェンダーを装着し、よりワイルドなルックスとなっています。

しかし大きな違いはそれだけと言っても良く、ボディは基本的に共通、室内空間も同じサイズで乗車定員も両車とも4名となっています。
ジムニーがXG、XL及びXCの3グレードなのに対し、シエラはJLとJCの2グレードになりますが、ベーシックグレードのXGを除けば中級グレードのXLとJL、上級グレードのXCとJCはいずれも装備は共通です。

両車の最大の違いとなるエンジンですが、ジムニーの64PS/96N・mに対してシエラは102PS/130N・mと38PSのアップと、大きなアドバンテージとなっています。シエラの車重はジムニーとほぼ同じですが、パワーに余裕がある分エンジンを高回転まで回す必要がなく、4AT仕様同士で比較するとWLTCモード燃費はジムニーの13.2km/Lに対し、シエラは13.6km/Lと僅差ですが上回っています。

ジムニーの売れ筋は中級グレードのXL(4AT1,679,400円)ですが、「軽自動車は価格が180万円を超えるか否かが1つのボーダーラインとなっていて、170万円台までは割高感を感じさせない」、という意見がスズキの販売店からあったとのことで、それを反映させた価格設定となっているのでしょう。
※価格はいずれも消費税8%込で表示

グレード別の価格差ですが、中級グレード(ジムニーXLとシエラJL)と上級グレード(ジムニーXCとシエラJC)の価格差はジムニーであってもシエラであっても同じ162,000円となっています。

ジムニーとシエラで比較すると軽自動車のジムニーに割安感がありますが、同等グレードで比べるとシエラとの価格差は178,200円でエンジン及び外装パーツの差と考えればシエラの価格も十分納得できるの価格差ではないでしょうか。

むしろシエラ単体で考えれば、1.5Lの本格的なクロスカントリー4WDが1,857,600円で購入できるのはリーズナブルと言って良いでしょう。同じ価格帯のSUVを探すと、排気量も同じ1.5Lの日産ジューク(1,975,320円~)が該当しますが、こちらはコンパクトカーベースで駆動方式が2WDのみということを考えれば、シエラのほうに割安感があります。

税金はどれぐらい違う?

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軽自動車は税金が安いというのは定説ですが、それではどのぐらい差があるのでしょうか。まず一番分かりやすいのが、毎年かかる自動車税でしょう。毎年必ず支払わなければならないことに加えて、持ち家の方などは固定資産税の支払いも同時期に重なることから、一層負担が大きく感じられるのではないでしょうか。金額ですがジムニーの軽自動車税は年間10,800円、シエラにかかる自動車税は34,500円と乗用車のシエラはジムニーの3倍以上です。なお、軽自動車税及び自動車税について国交省が定める基準を満たしたエコカーに対しては減税措置が設けられていますが、ジムニー及びシエラは対象外です。

クルマに関する税金はこの他に重量税があります。

重量税は新車購入時や2年に一回(初回は3年目)の車検の際、車検証の有効期限分を支払うもので、その名のとおり車両重量に対して税額が決められています。

新車購入時にかかる重量税(3年分)ですが、車重500㎏以下は12,300円、1,000㎏以下は24,600円、1,500㎏以下は36,900円と500㎏刻みで設定されています。

車検時(2年分)では500㎏以下が8,200円、1,000㎏以下は16,400円、1,500㎏以下は24,600円と500㎏刻みとなっています。

シエラは車重が1,500㎏以下なので新車購入時にかかる重量税は39,600円、車検時では24,600円となります。ジムニーも車重は1,500㎏以下ですが、軽自動車には実際の重量に関係なく重量税は一律で、新車購入時は9,900円、車検時には6,600円となっています。

なお、重量税についてもエコカー減税制度がありますがこちらもジムニー、シエラ共に対象外です。いずれにしても税金の面では、軽自動車は乗用車に比べてかなり優遇されていることが理解いただけるのではないでしょうか。

保険については軽自動車と乗用車で差はない

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税金と並び維持費で大きな割合を占めるのが自動車保険の料金です。自動車保険には自賠責保険と任意保険の2種類がありますが、まずは自賠責保険から見ていきましょう。

新車購入時に必要な36カ月の保険期間でみると軽自動車は34,820円、乗用車は35,950円なのでほぼ同じといってよいでしょう。

任意保険は自賠責と異なり、会社や条件などによって料金にかなり幅があることから、今回は以下のモデルケースを設定し、ネット型自動車保険を利用することとしてシミュレーションしています。

  • 年齢20歳以上
  • 免許証はゴールド
  • 年間走行距離6,000キロ
  • 運転者限定なし
  • 対人対物5,000万円
  • 運転者制限なし
  • 車両保険あり(一般)

運転者の年齢を30歳以上や40歳以上に設定し、車両保険をつけなければ大幅に保険料はもっと下がりますが、今回はあくまでモデルケースということで参考にしていただければと思います。

シミュレーションの結果ですが、ジムニーは年間112,000円、シエラは112,120円とほぼ同じ結果となりました。

ただし、各保険会社ではセカンドカー保険を用意しているところも少なくありません。これはセカンドカーの場合に割安な保険料金を適用するもので、セカンドカーとして購入されることも少なくない軽自動車のジムニーにはアドバンテージとなるでしょう。

任意保険については軽自動車と乗用車の差というよりも、実際のクルマの使用状況を考慮して条件や特約を厳選し、ネットなどを活用して複数社に見積もり依頼を行うなどにより保険料はかなり変わってくるので、ユーザー側の工夫次第といったところでしょう。

燃費は同等、意外に差がつく高速料金

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税金や保険などを除けば、通常の維持費の中で大きな割合をしめるのはなんといっても燃費ですが、ジムニー(5MT車16.2km/L、4AT車13.2km/L)とシエラ(5MT車15.0km/L、4AT車13.6km/L)ではほとんど差がありません。

また軽自動車=低燃費と考えている方には意外でしょうが、ターボつきの軽自動車の場合、より排気量が大きい乗用車よりも走り方や道路状況によっては燃費が悪化するということも少なくないのです。

ジムニーとシエラを比べると意外に差がつくのは高速道路や有料道路の料金です。軽自動車は乗用車に比べて2割程度安い料金設定となっているためです。

さすがに片道500kmを高速道路でひんぱんに往復する、といったGTカーのような用途でジムニーを選ぶ方はまずいらっしゃらないでしょうが、月に数回、高速道路を利用して近郊のキャンプ場などに出掛けるという方は少なくないでしょう。

軽自動車のジムニーと乗用車のシエラで比較すると、高速道路の料金にどれぐらいの差があるのか、休日に新宿から首都高速と中央道を使ってキャンプ場なども多い小淵沢まで行く(走行距離172km)と想定して計算してみました。なお、いずれも料金にはETC割引を適用しています。

ジムニー:2,730円(新宿―八王子360円、八王子―小淵沢2,370円)

シエラ:3,320円(新宿―八王子410円、八王子―小淵沢2,910円)

料金差は片道で590円なので往復だと1,180円、毎週末出掛けるとすれば一か月で4,720円、1年で56,640円もジムニーのほうが安く利用できることになります。さらに通勤などで日常的に高速道路を運転する機会があれば、さらに差は大きくなるでしょう。

なお、軽自動車のほうが割安な料金設定となっているのは、NEXCO西日本のホームページによれば車体が小さく車重も軽量で、道路や周辺環境への負担が少ないことが理由として挙げられています。

軽自動車の車検が安くなる理由は?

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一般的に乗用車の車検費用は8~10万円以上と言われていますが、それに対して軽自動車の車検費用は6~8万円程度と言われています。この違いはどこからくるのか、ジムニーとシエラを例に車検費用の内訳を見ていきましょう。

項目

ジムニー

シエラ

自動車重量税 6,600円 24,600円
自賠責保険 25,070円 25,830円
検査手数料 1,100円 1,200円
点検費用 40,000円 40,000円
事務手数料 10,000円 10,000円
     合計 82,770円 101,630円

自動車重量税と自賠責保険は前項で説明しましたが、検査手数料とは車検のラインに通すのに必要な費用(印紙税)で、これらの3項目は法定費用と呼ばれ、どの業者に車検を依頼しても費用は同じです。

点検費用は車検整備にかかる費用、事務手数料は車検申請を行うための人件費で、依頼するのがクルマを購入したディーラーか、車検専門業者か、あるいは民間工場かによって大きく異なります。

今回はディーラーでの一般的な価格で計算しましたが、各業者でも価格には幅がありますし、例えばオイル交換が無料などサービスにもそれぞれ特色があるので、まずはwebなどで下見積もりを依頼して比較してみると良いでしょう。

これらに加えて、オイルや部品を交換した場合にはその費用も加算されますが、ジムニーとシエラは基本が同じなので大きな差はつかないでしょう。ただし走行距離が伸びればターボエンジンのジムニーのほうがメンテナンス費用はやや高めになるかもしれません。

こうして車検費用の内訳を見ていくと、軽自動車の車検費用が乗用車に比べて安いのは主に自動車重量税の差額によるものということが分かります。

これまで見てきたように軽自動車の維持費が安いのは、主に税制面での優遇措置によるものですが、逆にジムニーとシエラの場合、税金以外の面ではあまり差がないとも言えます。より狭い道でも入っていけるナローボディのジムニー、ワイドトレッドと余裕のあるエンジンでクルージングもこなすシエラと、ボディの基本構造は同じでもそれぞれ得意とするフィールドは異なります。

今回はジムニーとシエラの維持費の違いに注目して解説してきました。「やはり軽自動車と乗用車では維持費はずいぶ違う」、という方もいれば、「想像していたよりも差は大きくないな」、と感じられた方もいらっしゃるのではないでしょうか。ジムニーとシエラ、どちらが自分の理想に近く、ライフスタイルに合っているかを維持費の違いも併せて検討してみてはいかがでしょうか。

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