国内限定10台 BMW1シリーズの限定車が登場

BMWのメインターゲットにいる年齢層は40代以上が多く、価格帯も高いことから若い世代にはなかなか手が届かない憧れのブランドでもありました。さらに近年は、若者のクルマ離れという言葉が取り上げられるように、クルマを必要としない若い世代が増えていることから、20代~30代を中心に新しいBMWのブランドイメージを築き上げる必要があったのです。そこで、登場したのが新型BMW 1シリーズ。

車両本体価格337万円から販売されており、最新の装備、ファミリー向けにも便利な使い勝手とBMWの入門カーとしてもピッタリの一台に仕上がっています。さらに、走りにこだわりたい人に向けたMモデルは1シリーズでも健在で、最安となるグレードから約80万円の追加で「118i M Sport」(416万円)を選べるという幅広い選択肢も持っています。

そんな1シリーズに新たな限定車「118d Pure Black」が仲間に加わることが、11月16日にBMWから発表されました。そのモデル名118d Pure Blackという名前にはどういう意味があるのか。そして、日本国内では10台限定となるその魅力とは何か。今回は、限定車118d Pure Blackを詳しく見ていきたいと思います。

Pure Blackを体現した漆黒の1シリーズ

118d Pure Blackという、そのモデル名にはどのような意味が込められているのでしょうか。まず、気になるのは118dという部分。既存の1シリーズのモデルを一覧にしてみると下記のように118のあとに「i」または「d」がついていることが分かると思います。

モデル トランス
ミッション
ドア数 ステアリング
・ホイール
・ポジション
車両本体価格
118i 7速DCT 5ドア ¥3,370,000
118i Play 7速DCT 5ドア ¥3,780,000
118i M Sport 7速DCT 5ドア ¥4,160,000
118d Play Edition Joy+ 8速AT 5ドア ¥3,850,000
118d Play 8速AT 5ドア ¥4,130,000
118d M Sport Edition Joy+ 8速AT 5ドア ¥4,230,000
118d M Sport 8速AT 5ドア ¥4,510,000
M135i xDrive 8速スポーツAT 5ドア ¥6,330,000

実は、このiが語尾についているモデルはガソリンエンジン、dはディーゼルエンジン搭載と命名規則が存在しているのです。つまり、今回の限定モデルは118dとついていることから、ディーゼルエンジンモデルということが分かります。

そして、後半のPure Blackという名前は日本語で漆黒を意味する英単語。その名前を体現するようにボディカラーは「ブラック・サファイア(メタリック・カラー)」という宝石から採られたネーミングとなっています。

ここで気になるのは、ブラック・サファイアはどのような色味になるのかということ。今回は、ブラックフライデーに合わせてPure Blackが販売されたのですが、BMWオンライン・ストアだけの限定販売となっています。店頭の1シリーズでは、ミサノ・ブルーという色味が飾られていることも多く、ブラック・サファイアが使われた実車を探し出して比較することが難しいのです。

そのため、店頭でブラック・サファイアの1シリーズのカラーサンプルを手に入れたり、街中で実車を見つけて他のボディカラーと見比べたりすることになるでしょう。実際に下記画像のように1シリーズのミネラル・グレーと見比べてみると、質感が全く異なることが分かると思います。ブラック・サファイアは映り込みが少なく、より黒という原色に近づけている印象です。一方で、メタリックらしい発色の良さも兼ね備えているためか、車体自体に重厚感や高級感というものをより感じることができるでしょう。

左がミネラル・グレー/右がブラック・サファイア。
画像引用:https://www.bmw.co.jp

 

インテリアも漆黒の特別仕様に

ボディカラーに採用されたブラック・サファイアを際立たせるように、インテリアでは「パーフォレーテッド・ダコタ・レザー・シート」のブラックカラーが使用されています。

このパーフォレーテッドというのは、バッグなどにも採用されることの多いレザー素材。規則的に細かな穴をあける加工が施されており、レザーの弱点でもあった通気性の悪さを解消しています。つまり、長時間のドライブでも湿気や熱気がこもることを避け、レザーが傷みにくくなっているのです。

細かな穴が施された質感の高いレザーに。
画像引用:https://www.bmw.co.jp

また、ダコタ・レザーは財布などでもお馴染みの素材で厚みがあり、発色の良さや程良い硬さが特徴的です。そのため、着座時にも沈み込みすぎることもなければ、ダコタ・レザー特有のホールド感は適切なドライビングポジションを支えてくれます。

今回の限定車にはこの両方を併せた、パーフォレーテッド・ダコタ・レザー・シートのブラックカラーが使われており、ボディカラーの漆黒と相まって室内にも上質な雰囲気が醸成されています。

ディテールにもこだわった特別装備

画像引用:https://online-store.bmw.co.jp

今回の限定車ではボディカラーやシートだけでなく、特別装備も多く用意されています。

  • サン・プロテクション
  • BMW Individual ハイグロス・シャドー・ライン・エクステリア
  • 18インチ Mライト・アロイ・ホイール Vスポーク・スタイリング554M
  • ACC/アクティブ・クルーズ・コントロール(ストップ&ゴー機能付)
  • ハイライン・パッケージ
  • iDriveナビゲーション・パッケージ
  • ストレージ・コンパートメント・パッケージ

まずは、サン・プロテクション(ガラス)。日本では設定がないモデルも多いのですが、限定車では標準装備として採用されています。そして、BMW Individual ハイグロス・シャドー・ライン・エクステリア、M Sportモデルでは標準装備となっているもので、ボディ上部のモール部分がブラックカラーに変更されています。

エクステリアとして目を惹く特別装備が「18インチ Mライト・アロイ・ホイール Vスポーク・スタイリング554M」です。Mモデルに使用されているアロイ・ホイール(軽さと堅牢度を追求し、合金が使用されたホイールのこと)で、なんと、このホイールも特別にブラックカラーとなっており、足元から重厚さを演出しています。

Mモデルらしいデザイン性と性能の高さを兼ね備えている
画像引用:https://online-store.bmw.co.jp

安全性と快適性を支えるACCをはじめ、ハイライン・パッケージとして電動フロント・シート(運転席メモリー機能付:ドライビングポジションを複数登録して呼び出すことができる)やシート・ヒーティングがついてきます。これらは、上級グレードでもオプションとして追加するモデルも多いことを考えると、かなり贅沢だと言えます。

細かな部分まで黒色でカラーリングされている。
画像引用:https://online-store.bmw.co.jp

ほかにも、iDriveナビゲーション・パッケージ(BMWライブ・コックピット、BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント、ITSスポット対応DSRC車載器、BMWコネクテッド・ドライブ・プロフェッショナルなど)に加えて、ストレージ・コンパートメント・パッケージ(シートバック収納〔運転席&助手席〕、Type-C対応USBソケット〔センター・コンソール、リヤ〕、照明付リング〔センター・コンソール〕)など細かな部分にまで使い勝手が配慮された上質なつくりとなっています。

ブラックフライデーらしい破格の限定モデル

画像引用:https://online-store.bmw.co.jp

ここまで、その特別な装備を見てきましたがなんと言っても他の限定モデルと比較して、コストパフォーマンスの高さが際立っていることに気づいたかと思います。

今回の118d Pure Blackという限定車が「BMW BLACK FRIDAY」を記念したモデルとして位置づけられているため、これまでの限定車と比較しても重厚感や質を高めながらも価格を落とすという、お得感が強いモデルとして設定されているのです。

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