カラダつきはMINIでも、ガソリンの給油は「ハイオク」を使用!! 輸入車ならではの秘密に迫る

  • 2018-11-16
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レギュラーガソリン(以下レギュラー)の小売価格が、1ℓあたり全国平均150円を超えました(2018年10月末現在)。3年5ヵ月ぶりの高騰だそうです。アメリカがイラン核合意からの離脱を表明し、中東情勢が不安定になった影響だとか…。う〜ん、経済問題は難しいですな。って、この値段はレギュラー価格で、ハイオクガソリン(以下ハイオク)は、なんと170円代に突入する勢いです!! MINIのハイパフォーマンスモデル、John Cooper Works(ジョン・クーパー・ワークス)ならいざ知らず。ベーシックな、MINI3DOORのONE(ワン)でもハイオクなの? ホントに贅沢だよなぁ…。実は、クルマを購入してからビックリしたという方も多いのではないでしょうか? ということで、今回のコラムは、海外輸入車と使用するガソリンとの密接な関係についての考察です。

排気量に関わらず、海外輸入車はハイオク仕様車

実は、MINI3DOOR ONE (1,198cc)よりもエンジンの排気量が小さいフィアット500 TwinAir (875cc)や、フォルクスワーゲンのUP (999cc)など、使用するガソリンは「無鉛プレミアムガソリン」なのです。ハイオクを入れてもらわないと困るんだよなぁ…と、メーカーから指定されています。日本の軽自動車(660cc)よりも少し排気量が大きいだけなのに、ハイオクの給油です。あらまっ、高出力のクルマならいざ知らず、街乗りの実用車なのにハイオク仕様はきついなぁ、と思われている方も多いと思います。よくよく調べてみると、クルマのエンジン性能ではなく、海外輸入車が使用するガソリンの種類は、ほぼハイオクの指定なのです。MINIのカラダは小さいから、レギュラーで…。軽自動車なら軽油で…。まさかそんな無茶な考えのユーザーはいないと思いますが、欧州と日本とのカソリン事情の差がこんな状況を招いていました。

画像出典:MINI Japan THE NEW MINI 3 DOOR

エンジン出力は、油種のオクタン価に合わせて設定

ガソリンの性能や規格を表す目安に、「オクタン価」というのがあります。オクタン価とは、走行中のノッキング(異常燃焼=エンジンの動きが滞ったり、金属音がする現象)を起こしにくくする尺度を示す指数です。高いオクタン価は、発火点(引火点)が高くなり、燃焼時のエネルギーを増大させ、その結果としてノッキングが発生しにくくなります。つまり、海外輸入車は、欧州で一般的に使われるオクタン価の高いガソリン(95レベル)に合わせてエンジンの設計をすれば、エンジンの圧縮比を高く設定でき、高性能のクルマが完成するという訳です。まぁ、日本のガソリン向けに、エンジンの積み替えはしないということですね。

※オクタン価の比較表は、下記サイトを元に筆者が作成。
https://haru-car.com/octane-number
https://car-by-area.com/gasoline-funny-story2/

ちなみに、欧州ではガソリンが3種類あり、ドイツではレギュラーに相当するガソリンが91、レギュラーとハイオクの間に位置するガソリンが95、ハイオクに相当するガソリンが98となっています。イギリスでは、レギュラーに相当するガソリンが95、ミッドグレードが97、ハイオクに相当するガソリンは98です。各国バラバラの数値ですが、約8割のクルマが、最低でもオクタン価95以上のガソリンを給油しています。

ちなみに日本のJIS規格では、レギュラーは89以上、ハイオクは96以上のオクタン価が指定されています。ただし、石油小売りメーカーが販売しているガソリンは、JIS規格を上まわる指数になっていて、レギュラーが90〜91、ハイオクが98〜100となっているようです。この指数は、各社のブランドによりそれぞれ異なっています。

このように、欧州では日常使うガソリンのオクタン価が高いため(95レベル)、日本のクルマと比較してエンジンの圧縮比が高くなっています。 そのガソリンの規格に合わせてエンジンを調整するので、日本での給油時はオクタン価98以上のハイオクが、欧州で給油されるガソリンに1番近い油種ということになるのです。

レギュラー仕様のクルマに、ハイオクを入れると…

ハイオクには、エンジン内部をキレイに保つための清浄剤が含まれています。使い続けているうちに、蓄積されるカーボンを除去。そのため、燃費向上だけでなく、エンジンの寿命を延ばす効果も期待できます。レギュラー仕様車にハイオクを入れても走行には問題ありません。ただし、レギュラー仕様車もレギュラーを使うという条件のもとで設計されているので、レギュラーを使用することをお薦めします。

ハイオク仕様のクルマに、レギュラーを入れると…

ハイオク仕様のクルマは、ハイオクを入れて初めて本来の性能が発揮できるよう設計されています。ハイオク仕様車にレギュラーを入れても走行はできますが、ノッキングを起こす場合があります。燃費も低下し、エンジンに負担がかかってしまいます。特に気を付けたいのはターボ車。日本製ではなく欧州車の場合は、日本のレギュラー(オクタン価90)には対応できません。レギュラーを入れ続けると、長期的には異常燃焼でエンジンに大ダメージを負う可能性が高くなるので、ハイオク仕様車にはハイオクを使用するのが一番。せっかくのエンジンの性能を引き出すことはできなくなります。

レギュラーとハイオクを半々に混合する荒技…

ハイオクは、レギュラーに比べて1ℓあたり約10円ほど高くなります。参考までに、どうしても節約したいという方は、レギュラーとハイオクを半分半分で給油する手もあります。例えば、レギュラー91+ハイオク100÷2=オクタン価95.5。欧州のレギュラー仕様(オクタン価95)になるという荒技です(笑)。セルフのガソリンスタンドであればできそうですが、やはりメーカーの推奨はないので、これもお薦めはできません。

オクタン価が表示されている、海外のガソリンスタンド

下記の写真を見て何か気づいたことはありませんか? 給油ノズルの部分に95 のオクタン価が表示されています。このように、欧州のガソリンスタンドではオクタン価が分かりやすく表示され、自車に見合ったオクタン価のガソリンを迷わず給油できるようになっています。いいアイデアだと思うのですが、日本でも普及しないでしょうかねぇ…。

ディーゼル車の場合は、「セタン価」でエンジン開発

ガソリン車は分かった、じゃあディーゼル車はどうなの? という声に対して…。欧州の普及率は日本よりも多く、数多くのディーゼル車が走っています。MINI 3 DOORなら、COOPER D(1,496cc)というモデル。例えば、欧州で同じ車種のディーゼル車を運転すると、日本で乗るよりも、レスポンスが早くパワフルな走りの印象があると言われています。一つの理由として、販売されている軽油の品質が高いことがあげられます。ガソリンの「オクタン価」のように、軽油にも「セタン価」と呼ばれるものがあります。ガソリン車と同じように、高いセタン価に合わせてエンジン開発をし、そのエンジン性能に見合った軽油を入ると、同じ車種でも、パワフルな走りを発揮するという訳なのです。

ちなみに欧州では、2種類の軽油を販売している国が数多くあります。「レギュラー軽油」と、いわゆる「プレミアム軽油」です。しかし日本の軽油は、ガソリンとは違いハイオク仕様がありません。一時期、1990年代に全国のガソリンスタンドでもプレミアム軽油が販売されていましたが、ディーゼル車の減少とともに、各石油メーカーは製造するのを止めてしまった経緯があります。となると、海外輸入のディーゼル車に乗っているユーザーは、クルマの本来の性能を取り戻すために、セタン価向上剤(燃料添加剤)を使わざるを得ません。このようにガソリンや軽油の品質が、エンジンの設計やクルマの走りにまで影響を与えるとは驚きです。

でもMINIがハイオク仕様だからと言って、MINIの購入を止めたり、乗るのを控えようという方は中々いないようです。だって…、それ以上にMINIの魅力はとてつもなく大きいのですから…。

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