BMWバイクで出かける秋のツーリング、おすすめコースを紹介

ー暑かった夏もやっと終わり、いよいよツーリングに絶好のシーズンが到来します。BMWバイクに乗り、紅葉のワインディングロード、絶景のシーサイドハイウェイを駆け抜けてみませんか?今回は秋のツーリングにおすすめのコースを紹介するとともに、訪れていただきたい場所についても解説します。
ぜひプランニングの参考にしていただければ幸いです。

Have a nice trip!

標高1,100mを駆けあがる天空のワインディング 鳥海ブルーライン(山形県・秋田県)

画像引用:https://www.bmw-motorrad.jp/

山形県と秋田県にまたがる鳥海山(標高2,236m)は日本百名山の1つで、鳥海ブルーラインはその山裾を縫うように走る、解放感あふれる約35㎞のワインディングロードです。山形県側からは山形自動車道、日本海東北自動車道経由で酒田みなとICから、秋田県側からは象潟仁賀保道路の金浦ICからが便利です。高速道路からのアクセスが良いのは、遠方からのライダーには嬉しいポイントですね。

おすすめは秋田県側からのアプローチで、鳥海山を眺めながら一気に1,100mの標高を駆けあがっていくワインディングロードに興奮しないライダーはいないはずです。眼下に広がる海と空の青が織りなす景色はまさに絶景!

立ちよりスポットでおすすめなのは元滝伏流水です。ここでは鳥海山の伏流水が生み出した滝が幻想的な風景を創り出しています。苔むした岩、流れ出る水を眺めていると長距離ライディングの疲れも吹き飛びそうですね。

高揚感にあふれたまま山を下りて、ちょっとお腹が空いたところで寄ってみたいのが日本海に面した「道の駅 鳥海ふらっと」です。ここでは地元漁協直送の新鮮な海鮮料理がリーズナブルに味わえる食堂もあります。一番人気の焼き魚定食を味わうもよし、充実した品ぞろえのお土産売り場をぶらぶらするのも楽しいでしょう。

さまざまな表情をみせる山岳路を堪能!磐梯吾妻スカイライン(福島県)

画像引用:https://www.bmw-motorrad.jp/

福島県の吾妻山系から裏磐梯に続く約29kmのワインディングロードが楽しめるのが磐梯吾妻スカイラインです。「日本の道100選」に選ばれているだけあって、四季折々に美しい景色が楽しめるのもこのルートの特徴ですが、秋は山々が紅葉に彩られることから一段と華やかな印象になります。

低速から高速コーナーまで変化にとんだカーブが楽しめることから、ついつい我を忘れて走りに集中してしまいがちですが、ぜひこの美しい風景を味わいながらのライディングを楽しんでいただきたいところです。

幾多のコーナーを抜けたクライマックスは標高1600mの浄土平です。それまでの豊かな自然から景色は一変、荒涼としたワイルドな風景が広がります。

浄土平はこのルート最大の観光ポイントになっており、ライダーズピットもあるレストハウスやビジターセンターなどの設備も充実しています。吾妻小富士への登山道や湿原への遊歩道もあることから息抜きの散策にもおすすめです。

アクセスは東北自動車道福島西ICから国道15号、県道70号を進んでいくと分かりやすいでしょう。現在、一部区間で夜間の通行規制があり、また冬季閉鎖期間(11月中旬~4月下旬)が設けられているので、出発前には福島県道路総室のHPでチェックしておきましょう。

(参考)福島県道路総室URL
http://www.pref.fukushima.jp/douro/kisei/kisei-map.htm

日本でここだけ!砂浜を駆け抜けるロード 千里浜なぎさドライブウェイ(石川県)

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海沿いの砂浜をバイクで走ってみたい、そんなことを考えたことはないでしょうか。ドラマのワンシーンのような美しい風景ですが、実際にはオフロードバイクでもなければまっすぐ走るのも難しく、下手をすると砂に埋もれて悲惨な状況になることは目に見えています。しかしこの千里浜(ちりはま)ならその夢が現実になります。

能登半島の付け根に存在する千里浜の砂は通常の砂に比べて粒子が均一で小さく、角ばった形状のために適度に水分を含むと固く締まるという性質があります。言ってみれば天然のアスファルトのようなもので、波打ち際から少し離れた砂の締まった部分では、乗用車やオンロードバイクでも通常どおり走行することが可能で道路標識まである立派な「道路」です。

もちろん本当の舗装道路と全く同じというわけにはいきませんし、道の入り口などでは砂が乾いて柔らかくなっている部分もあることからライディングにはそれなりに気をつける必要があります。

しかし潮風を感じながら波打ち際をお気に入りのBMWバイクで駆け抜ける爽快感は、国内はもちろん海外でも味わえないここだけの体験です。可能であれば、もっとも美しいと言われている夕刻時を狙って日本海に沈むサンセットを眺めて走ることをおすすめします。

もっとも混雑するのは夏の海水浴シーズンで、大型バスや観光客も増えるため、混雑も少なく涼しくなった秋はねらい目です。アクセスも分かりやすく東京方面からは北陸自動車金沢東ICを下り、のと里山海道へ向かいます。

日本一の山を味わい尽くす天空の道 富士山スカイライン(静岡県)

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富士山スカイラインは東西を走る周遊区間と富士山新五合目に向かう登山区間から構成される約34kmの天空のハイウェイです。周遊区間は国道469号線の迂回ルートにもなっていますが、交通量も少ない上、カーブも緩やかで見通しが良いのでマスツーリングにも向いています。ただしこの周遊区間は富士山の南側にある樹林帯を抜けて走るため、眺望は後のお楽しみとなります。

風景が一変するのは登山区間に入ってからで、標高2400mの新五合目まで連続する急なコーナーをこなしながら一気に駆け上がり、駿河湾は眼下に見下ろす大パノラマを楽しみましょう。

富士山ビューをバックに愛車をカメラで撮ってSNSでアップするなら、周遊区間のほぼ中間に位置する「森の駅富士山」がおすすめです。2016年にオープンしたレストランや土産物屋なども充実した施設で休憩にもぴったりです。このルートは標高が高いだけあって真夏でもひんやりすることもあるほどなので、秋に訪れるならしっかりした防寒対策をしておいたほうが賢明でしょう。

アクセスは新東名新富士ICから国道139号線経由で県道180号線に向かうのが一般的です。

なお、11月中旬~4月中旬頃は冬季閉鎖期間となっています。詳しい規制情報などについては静岡県公式HP「ふじのくに」で事前に確認しておくとよいでしょう。

(参考)静岡県公式HP「ふじのくに」
http://www.pref.shizuoka.jp/kensetsu/index.html

北山杉の林を抜け日本海へ 周山街道(京都府)

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京都から丹波を経由して小浜市に続く現在の国道162号線は、周山街道と呼ばれ、古くから日本海の海産物を京の都に運ぶ道、いわゆる「鯖街道」の1つとして知られていました。

美しい北山杉の林を抜けていくコースで、秋には紅葉も楽しめ、緑と紅葉のコントラストはまさに日本ならではの風景です。

途中の美山町には「かやぶきの里」と呼ばれる昔ながらのかやぶき屋根のこじんまりした集落があり、まるで江戸時代にタイムスリップしたような気分が味わえます。

片側一車線の国道で、交通量は意外に多いですが、信号も少ないことから気持ち良くライディングを楽しむことができます。とても楽しめるルートですが、タイトなコーナーもあり、事故もたびたび発生しているので飛ばし過ぎは禁物です。

また、京都市内を出てから小浜市まではガソリンスタンドの数も少ないので、京都市内でガソリンを満タンにしておくことをお忘れなく。

アクセスは京都市内から国道9号線天神川五条交差点から北上、京都市右京区の福王子交差点が周山街道の起点となります。

まるで海の上を走っているような爽快感! 角島大橋(山口県)

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紺碧の海をバックに、白くまっすぐな橋の上をクルマが走っているような美しい映像をCMで見かけたことはないでしょうか。それは今回紹介する本州の西端にある山口県角島(つのしま)と本州をつなぐ、全長1780mの角島大橋かもしれません。もちろん海の上を走る橋はほかにも数多く存在しますが、角島大橋はほかの橋に比べて高さが低く、海面に近いためバイクで走るとまるで海の上を駆け抜けているような感覚が味わえるのが特徴です。

角島大橋だけではなく、島の中には公園や美しいビーチが数多く存在し、日本にいながら南国気分が味わえます。愛車と角島大橋の写真をSNSにアップしたいならおすすめは橋を渡り終えたところにある瀬崎陽の公園がおすすめです。ちょっとフロリダのオーバーシーズ・ハイウェイのような風景が写真に収められるはずです。

アクセスは関西方面からは中国自動車道美祢ICから国道435号線経由、九州方面からは中国自動車道下関ICから国道191号線を北上するルートが便利でしょう。

四国の「背中」を快走!四国カルスト公園縦断線(愛媛県・高知県)

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カルストとは地表に露出した石灰岩が雨水などで浸食されて誕生した地形のことです。愛媛県と高知県の県境にある四国カルストは秋吉台(山口県)、平尾台(福岡県)とならび日本三大カルストと呼ばれています。その四国カルストの尾根を貫いて走る線が、県道383号線で四国カルスト公園縦断線と呼ばれています。石灰岩が侵食されてできた奇岩と雄大な山々の織りなす景色は壮大の一言につきます。

まさに四国の「屋根」を快走するルートですが1~1.5車線が連続し、ガードレールのない場所もあることから、スピードは抑え余裕をもって走りたいところです。

アクセスですが、松山道からは内子五十崎ICから国道380号線経由、高知道からは須崎西ICから国道170号線経由で向かいます。

なお標高1300mと高地にあるため12月上旬から3月下旬にかけ冬季閉鎖期間となるので四国地方整備局のHPでチェックしておくと良いでしょう。

また事前にライブカメラで現地の天気をチェックしておくのもおすすめです。

(参考)
四国地方整備局

http://www.pref.shizuoka.jp/kensetsu/index.html
四国カルスト ライブカメラ (高知県高岡郡梼原町)
http://www.town.yusuhara.kochi.jp/karstlive/LiveCam.php

あのレジェンドライダーに会えるかも?グリーンロード南阿蘇(熊本県)

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グリーンロード南阿蘇は阿蘇山の南側外輪山を走る全長25kmの田園風景が続く広域農道ですが、その内の約17kmにケニーロードという別の呼び名が付けられているのをご存知でしょうか。

ケニーロードの「ケニー」とは70年代から80年代にかけてロードレース選手権で圧倒的な強さを見せつけ、「キング」と称された元世界チャンピオン、ケニー・ロバーツ選手がその由来となっているのです。

実はケニー・ロバーツ氏の奥様が熊本県出身ということもあり、ご本人も毎年秋にこちらを訪れてツーリングを楽しんいることもあり、地元の南阿蘇村と西原村が正式に名称として採用されたといういきさつがあります。

レジェンドライダーに愛されるだけあって、牧草地の広がる風景の中、雄大な阿蘇五岳を眺めながらバイクを走らせる気分は格別です。秋にここを訪れれば、もしかするとケニー・ロバーツ氏本人に出会えるチャンスもあるかもしれませんね。

ケニーロードを走破したらそのまま阿蘇パノラマライン(2018年3月全面復旧済)に向かえば、さらに雄大な阿蘇の風景を堪能することができるのでおすすめです。

アクセスは西側からは九州自動車益城熊本空港ICから県道28号線から分岐して南東方向へ、東側からは国道325号から県道39号に分岐すればケニーロードに合流します。

BMWバイクで秋の日本を駆けめぐろう!

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BMWバイクはどのモデルでもABSなどの安全装備を備え、ライディングポジションもたとえスーパースポーツであっても長距離で疲れない設定になっています。

大型のパニアケースなど旅装備も充実し、またタンデム走行でも一人で乗っている時との姿勢変化も少ないなど、さすがロングツーリングの本場、ヨーロッパで鍛えられたバイクだと感じさせます。

もちろんボディの大きさを感じさせない取り回しの良さや太い低速トルクでシティランも余裕でこなしますが、やはり真価を発揮するのは高速道路を利用したロングツーリングでしょう。

日本にも、今回紹介したような魅力的なルートがたくさんあります。
まだ見ぬ美しい風景を求めて、この秋はBMWバイクを駆ってロングツーリングに出かけてみませんか?

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