「鮮やかなクルマに乗ってみたい」と、一度は考えたことがありませんか? もしこの問いかけに共感できたのなら、ぜひMINIのカタログを手に取ってみてください。個性豊かなボディカラーがそれぞれのモデルに用意されているので、あなたのフィーリングに合う一台が必ず見つかるはずです。今回はこの「MINIのカラーバリエーション」という点にフォーカスして、他メーカーとの比較や人気色を参考にしながら魅力を解説していきたいと思います。
カラーバリエーションを他メーカーと比較
まずはMINIのカラーバリエーションについてお話しましょう。2019年現在、MINIのカラーバリエーションは1モデルあたり平均10色ほどで、輸入車としては非常に多いです。一方、国産ブランドは1モデルあたり平均6~7色ほど。つまり、MINIは国産車と比較しても遜色ないバリエーションといえるのです。
その証拠として、国産車のなかでもカラーバリエーションが多いモデルと数を比較してみましょう。鮮やかさに重点を置くためモノトーンカラー(黒白灰銀)を除いて、人気コンパクトカー4車種のバリエーションを表1にまとめてみました。ちなみにMINIはモノトーンカラーを除けばおよそ7色設定されています。
<表1 国産車のカラーバリエーション>
車種 | カラーバリエーション |
トヨタ アクア | 9色 |
ホンダ フィット | 8色 |
日産 マーチ | 8色 |
マツダ デミオ | 5色 |
コンパクトカーはカラーバリエーションが多く設定される傾向にありますが、中でも人気モデルの上記4車種は、国産車でもトップクラスのバリエーションを誇ります。このように考えると、MINIのカラーバリエーションは「自国ブランドの人気モデルにさえ匹敵するほど豊富」という見方ができるのです。これがどれほど凄いことなのか、日本で展開される輸入ブランドと比較するとよく分かります。
<表2 輸入車のカラーバリエーション>
車種 | カラーバリエーション |
フォルクスワーゲン ゴルフ | 2色 |
ルノー トゥインゴ | 3色 |
プジョー 208 | 1色 |
シトロエン DS3 | 2色 |
アルファロメオ ジュリエッタ | 1色 |
表2は、欧州ブランドの「価格帯と車格」が近いモデルについて、モノトーンカラーを除いたカラーバリエーションを集計したデータです。ルノーなどのフランスブランドはカラー展開に定評がありますが、それでもMINIとの差は一目瞭然。すなわち、MINIのカラーバリエーションは輸入車としては他に類を見ないほど豊富と言えるのです。
これはなぜかというと、MINIは展開するラインナップを少なくする代わりに、1モデルあたりのカラーバリエーションを意図的に多く設定しているためです。先ほど平均10色とお伝えしましたが、それ以外にもモデル専用色の設定があり、なおかつボンネットやルーフの塗り分けも可能なので、実際には数えきれないほどの配色パターンが考えられます。
もちろん、数だけでなくクオリティも抜群。MINIは鮮やかで目を惹くカラーリングにこだわり、ユーザーが飽きないようにカラーリングの入れ替えも定期的に行っています。最近では、2019年2月にカラーリングの入れ替えがありました。60周年を迎えるMINIブランドですが、歴代のカラーバリエーションを数えると75種類に上ると言います。
ソリッドカラーの人気色
それでは人気カラーの紹介に参りたいと思います。まずは色味そのもので勝負するソリッド系カラーから見ていきましょう。
チリ・レッド・ソリッド
「チリ・レッド・ソリッド」はMINIの標準カラーの1つで、燃えるように濃い「赤」が印象的な色です。街で見かけることも多く、「MINIといったらこの色」というイメージを持つ方もいらっしゃることでしょう。とくに女性からの支持が多く、ルーフやボンネットに白を取り入れる配色や、ユニオンジャックとの組み合わせが人気です。
ペッパー・ホワイト・ソリッド
こちらもMINIの標準カラーである「ペッパー・ホワイト・ソリッド」。チリ・レッド・ソリッドと同じく定番カラーの1つで、安定した人気を誇ります。ホワイトカラーは年々パール具合が増したり、よりシャープな色味に変化するのが常ですが、MINIのペッパー・ホワイト・ソリッドは初代から変わらずレトロな色味を維持しています。
チェスナット・ブラウン・ソリッド
落ち着いた色味によって、上の年代層からの受けがいいボディカラーが「チェスナット・ブラウン・ソリッド」です。落ち着いてはいるものの、他メーカーのブラウンほど地味過ぎないので、男性だけでなく女性にも選ばれやすいボディカラーです。他人と被りたくない方に向いているカラーリングと言えるでしょう。
メタリックカラーの人気色
続いては美しい光沢が魅力的なメタリック系カラーを見ていきましょう。MINIはメタリックカラーも非常に人気なので、この4色は要チェックです。
スターライト・ブルー・メタリック
コンバーチブルのイメージカラーとして使われる「スターライト・ブルー・メタリック」は、2018年のマイナーチェンジで追加されました。「クロスオーバー」ではすでに用意されていたカラーであるため、新色ではありませんが非常に高い人気を誇っています。デニムのような濃い青が美しく、とくに男性からの支持が多いボディカラーです。
エメラルド・グレー・メタリック
一見するとグリーンにも見えるこの色は「エメラルド・グレー・メタリック」というカラーで、マイナーチェンジで5ドアのイメージカラーとして使われた色です。落ち着いたアースカラーが魅力的で、ヘッドライト、テールライト、ラジエーターグリルを黒メッキ仕様の「ピアノブラックエクステリア」に変更すれば、可愛らしさの中にミリタリー感を取り入れることもできます。
ソラリス・オレンジ・メタリック
この「ソラリス・オレンジ・メタリック」も2018年のマイナーチェンジの新色で3ドアのイメージカラーに採用されています。画像では茶色にも見えますが、肉眼で見ると「赤に近いオレンジ」といった色味です。「赤は好きだけど、チリ・レッドほど強烈なのは…」という方にはこの色をおすすめします。
ピュア・バーガンディー・メタリック
艶かしい色合いのこのカラーは「ピュア・バーガンディー・メタリック」です。これは2018年の「クラブマン」に初めて設定され、イメージカラーとして採用されています。メッキやルーフをシルバーで統一すると、ボディーの深いワインカラーがコントラストを増すので、日々のカーライフに高級感を醸します。
限定カラーも注目
人気所はこのような感じです。それでは最後に、MINIマニア必見の限定カラーを2色紹介して終わりとしましょう。
アイスブルー・ソリッド
「アイスブルー・ソリッド」は長年履き込んだデニムのような風合いが魅力的なカラーです。元々は先代モデルの3ドアと5ドアでのみ設定されていたカラーでしたが、現行モデルへのマイナーチェンジで廃止となりました。しかし、そのレトロ・モダンな風合いから男女問わず支持が高かったため、2018年に限定500台の「ICE BLUE black EDITION」として復刻した人気カラーです。
ブリティッシュ・レーシング・グリーン
渋さと鮮やかさが絶妙な「ブリティッシュ・レーシング・グリーン」は、MINIがBMWの傘下に入る以前から設定されていた伝統的なカラーです。惜しまれながらも2019年2月に廃止となり、「深い緑色」はジョンクーパーワークスの「レベルグリーン」のみとなりました。しかし、廃止を惜しむ声が止まらなかったためか、「MINI 60 YEARS EDITION」として期間限定で復活しています。
色を楽しむならMINIがおすすめ
というわけで、今回はMINIのカラーリングについてお話をさせていただきました。白や黒などベーシックカラーを選ぶのもいいですが、目を惹くボディカラーを選んで、生活に「色」を添えることもカーライフの楽しみ方の1つです。これほどカラーリングに力を入れるブランドは他にありませんので、「色」を楽しみたいならぜひMINIをおすすめ。肉眼で見ると印象ががらりと変わるので、気になったらお近くのディーラーへ足を運ぶのもいいかもしれません。