スマホとクルマをつなぐ“BMW コネクテッド・ドライブ”を使って、カーライフを快適に

最近の自動車業界のトレンドに「コネクティッドカー」というものがあります。この言葉が注目され始めたのは最近のことですが、実はとうの昔にBMWが実用化を果たしていることをご存知でしょうか?その名も「BMW コネクテッド・ドライブ」といい、2013年のデビューから年々機能を向上させ、現在では多くのモデルに標準装備されているシステムです。今回はこのBMW コネクテッド・ドライブについて、「一体どんなことができるのか?」という点にフォーカスして解説いたします。

BMW コネクテッド・ドライブとは

車載通信モジュールとアプリケーションを介して、外部との通信を可能にするシステムが「BMW コネクテッド・ドライブ」です。この説明だけでは「Bluetoothと同じでは?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。ところが仕組みや機能性について目を向けてみると、その実情はまったく異なるものなのです。

Bluetoothも非常に優れた技術ですが、その機能は近距離の遠隔操作のみに留まります。対して、BMW コネクテッド・ドライブは車両が直接インターネットへ接続できるため、車両の消耗具合や走行データ、トラブルにおける救難信号といった情報を正規ディーラーとやり取りすることができます。それも、これらの機能は「コネクテッド・ドライブ・スタンダード」として、現行モデルのほとんどが標準装備しているのです。

オプション設定である「コネクテッド・ドライブ・プレミアム」を選べば、機能がさらに拡張されます。例えば、スマートフォンを介した遠隔操作や、車載通信モジュールによる天候情報・ニュースの最新情報の受信、そして極めつけはTwitterやFacebookといったSNSの閲覧です。このように標準仕様では安全面に特化したような内容ですが、オプションで様々な機能を追加すれば、愛車の中でエンターテインメントを楽しむことができるのです。

コネクテッド・ドライブ・スタンダード

標準仕様のBMW コネクテッド・ドライブ・スタンダードには大きく分けて2つの機能が用意されています。まずは、この機能について簡潔に解説しましょう。

BMW テレサービス


「BMW テレサービス」はおもにメンテナンスを司る機能です。車載の通信モジュールによって、正規ディーラーへと自動的に車両情報を通知することで、データに基づいた最適なサービスを受けることが可能となります。整備にまつわる情報を正規ディーラーが完璧に把握しているので、愛車の状態を高いレベルで維持することができるのです。

テレサービスはメンテナンス以外にも便利な面があります。もっとも身近なもので言えば、ルームランプやハザードランプの消し忘れなどの通知サービスでしょう。バッテリー電圧がある程度低下すると、BMW正規ディーラーから知らせが届くため、ちょっとしたトラブルの回避につながります。

BMW SOSコール


「BMW SOSコール」はその名の通り、トラブルに直面したとき「BMW SOSコールセンター」へ音声接続することができるサービスです。こちらの動画にもあるように、非常時にルームミラー付近のSOSボタンを操作することで、24時間いつでも音声通信を作動できます。BMWのトラブルサポートは非常に手厚いため、このサービスにより大きな安心感を得ることができるでしょう。

また、SOSコールの特筆すべき点は、エアバッグの作動や車体のクラッシュなどが検知されたときに起動する「自動作動機能」にあります。車両情報はただ記録されているだけでなく、重大事故を検知する判断材料にもなっているのです。この自動作動機能によって、仮にパニック状態や意識不明に陥ってしまっても、的確でスムーズな救急対応が可能となります。

コネクテッド・ドライブ・プレミアム

標準仕様でも十分素晴らしい機能ですが、BMW コネクテッド・ドライブの真骨頂はここからです。オプション仕様のコネクテッド・ドライブ・プレミアムを選択すれば、さらに多彩な機能を付随することができます。

BMW リモート・サービス

数ある機能の中でもとくに評判が高いのが、この「BMW リモート・サービス」です。専用のスマートフォンアプリを操作することで、エアコンの起動やドアロックの開閉、またヘッドライトの照射を遠隔から操ることができます。ヘッドライトの照射とはユニークですが、この機能を使えば広くて暗い駐車場でも、すぐに愛車を発見することが可能となります。

さらに、あらかじめ目的地が設定されていれば、道路状況を元に最適な出発合図をスマートフォンに通知したり、待ち合わせ相手がいれば到着時間を自動通知する機能なども備わっているので、過密なスケジュールをこなすビジネスマンと相性抜群。ほかにも、スマートフォンのGoogleマップ上に位置情報を表示する機能が備わっており、徒歩での移動経路などを表示することもできます。遠出の機会が多い方にとって、駐車位置を正確に把握できるのは便利です。

BMW オンライン

「BMW オンライン」は、車載通信モジュールによって最新の天候情報やナビ情報、BMWからのお知らせなどを表示する機能のことです。天候情報は、現在地の天気や降水レーダーを表示できることはもちろん、検索した場所の天気予想を閲覧することができるので、遠出のときに非常に便利な機能と言えます。

また、BMW コネクテッド・ドライブはGoogleマップと連動しているので、常に最新のスポットを検索し、目的地へ設定することができます。「Send to CAR」という機能を使えば、パソコンやスマートフォンからカーナビの目的地を設定することも可能。すでに次の目的地が決まっていれば、乗車前に目的地を設定しておくことができ、乗り込んでからの操作が1ステップ減らせるのです。まさに、スマートなカーライフにはうってつけの機能と言えるでしょう。

BMW Apps


「BMW Apps」とは車載通信モジュール内のアプリケーションを拡張することです。具体的には、専用アプリ「BMW Connected」を介して車載通信モジュールへアプリケーションをインストールすることで、様々なコンテンツを楽しむことができる機能です。

ドライビング向けなものとしては「ECO PRO Analyser」がおすすめです。これは記録した走行データを解析することで、運転の効率をより高める機能となっています。ほかにも、ドライブで通った地理情報をスマートフォンと共有する「Last Mile」もオーナーからは好評です。

冒頭でも触れたとおり、エンターテインメント性を取り入れたいならばTwitterやFacebookなどのSNSをインストールするのもおすすめです。ほかにも、ニュースアプリを追加すれば最新ニュースを読み上げてくれたり、カレンダーアプリを入れれば予定のチェックなども可能なので、愛車を「第二のスマートフォン」として使用することができます。

快適なカーライフはスマホとともに

このように、BMW コネクテッド・ドライブは最新の安全機能・快適機能を実現した、非常にスマートなサービスなのです。多様なコンテンツが用意されているので、オーナー1人1人によって異なるスタイルのカーライフを送ることが可能となります。

このシステムはAIの発展によって更なる進歩が見込まれており、今後のBMWの注目ポイントのひとつです。前述のように、すでにほとんどの現行モデルに搭載されているので、気になる方は一度試乗してみてはいかがでしょうか?

関連記事

月別アーカイブ

ページ上部へ戻る