BMW MINIのロゴが変更! 新しいロゴに込められた思いとは?

MINIのロゴ

BMW MINIのロゴが変更!すわ、一大事? いえ大丈夫。MINIの伝統は未来にも引き継がれます。

「未来志向」の新ロゴ

新しいMINIのロゴ

60年近くにわたる歴史のあるMINIですが、2018年3月、ロゴを18年ぶりに変更しました。ボンネットやステアリング、ホイールの中央、リモコンキーなどの各所に配されます。
「MINI」の大文字をホイールを模した円で囲み、両翼を付けたお馴染みのモチーフはそのままですが、ブラックとグレーの陰影が付いた立体的なロゴに変わり、「フラットデザイン」とよばれる平面的なデザインのロゴになりました。
フラットデザインは、近年のWindows PCやiPhoneのインターフェースでも採用されているデザインで、装飾や質感を可能な限りそぎ取り、必要最小限のデザイン要素にしたことでブランドの存在をスマートに、よりクリアに打ち出しています。未来志向(future-oriented)も感じさせるデザインですね。

継承される「ゴーカート・フィーリング」

未来のMINI

BMWは2016年に100周年を迎えたのを機にビジョン「MINI VISION NEXT 100」を掲げました。1台のMINIをみんなで共有し、見た目も使い心地もユーザーが乗った時点でカスタマイズされ、クルマが次のドライバーに向かう途中で自動的に清掃と充電を行う、SFのような世界。そういった未来志向を象徴するロゴとしては、ぴったりのデザインです。
「MINI VISION NEXT 100」においても、ゴーカートのようなキビキビとしてスピード感を与えてくれる運転感覚「ゴーカート・フィーリング」の継承を打ち出しています。フロント部分を透明にすることで、今までにない解放感とスピード感が味わえるクルマを提唱しています。
来るべき電動自動車時代に向けて、未来を向いているBMW MINI。しかし同時に、ゴーカート・フィーリングやMINI独特のデザインは継承されます。BMWがこの新ロゴに「伝統意識(tradition-conscious)」の思いを込めているのです。
それはBMW MINIの新ロゴにおいても、1959年のクラシックMINIを原点とするモチーフを採用していることからもわかります。
過去のロゴのモチーフを継承するのは当然と思われがちですが、実はMINIは実に多様なロゴの変遷を経てきました。ここで簡単にMINIのロゴの変遷を見ていきましょう。

さまざまな変遷のあったロゴ

MINIは1959年、イギリスの自動車会社BMC(British Motor Corporation)が開発しましたが、BMCにはオースチンとモーリスという2つのブランドがあったため、当初から2種類のロゴがありました。このうちモーリスの「モーリス・ミニ・マイナー」には、すでに円に両翼が付いたものでした。異なるのは円が囲んでいる中央のモチーフで、「MINI」ではなく、工場のあったオックスフォード市の紋章である、赤い牛と3つの青い波でした。
ウーズレーやライレーといったブランドも傘下に持ち、また「バッジエンジニアリング」と呼ばれる、同じクルマにさまざまなブランド名を与えて幅広いカスタマーに訴求する手法をとったことで、クラシックMINIは実に多彩なロゴが生まれることになりました。
1969年にいわゆる「Mini shield」(Miniの盾)と呼ばれるロゴが誕生したときも、フォーマットは共通ながらも個々のデザインのロゴが使われました。
ロゴの共通化の転機は1990年に訪れました。MINIクーパーの新型が発売されるときに、伝統的なロゴデザインに回帰することの原則が定められたのです。ホイールを模した円に両翼を付けた元祖のロゴに回帰しつつ、中央のモチーフは赤い文字の「MINI COOPER」に緑の月桂冠、白の背景でした。
そして1996年、中央のモチーフに「MINI」が用いられることになります。緑の背景色に映えるような明るい文字のものです。
わずか数年後にはBMWのもとでMINI、およびMINIのロゴの再設計が試みられました。2000年から18年におよび使用された黒の背景に白文字の3次元のロゴです。
そして2018年3月からはフラットデザインの新しいロゴが採用されました。

実際にどんな感じに見えるの?

実はさまざまな変遷があったMINIのロゴ。今回あえてMINIの原点に忠実なロゴを採用したのは、MINIの伝統を継承するという思いがあります。
伝統と未来志向をロゴに込めたBMW MINI。ぜひ一度モトーレンレピオの販売店にお越しいただき、新ロゴがついたBMW MINIを見ていただいて、実際にどんな感じにみえるのか確認しに来ていただければと思います。

画像引用:MINI

関連記事

月別アーカイブ

ページ上部へ戻る