BMW i3“電気で走る”歓びを追及

エコや環境保全が重要視される世の中、ガソリン車というものは前時代的になりつつあるのかもしれません。エコカーという言葉が浸透しているいま、街中を走る車を見れば電気の力を借りていない昔ながらの“ガソリン車”というものを見かけることも少なくなってきています。京都議定書がそうであるように、日本では早い段階から環境問題への対策が進んでおり、その中心として車の適応化を急ぎ、いまのハイブリッドカーやエコカーと呼ばれるものの多くを日本車が席巻している現状ができあがっています。

その状況下で、よりラグジュアリーな位置づけの次世代カーとしての開発がBMWでも進んでいました。それが「BMW i3」と呼ばれるEV車です。もともとは、2014年を皮切りに日本でも発売され始めており、BMWが市場へ投入した本格的なEV車として注目を集めました。もちろん、製造工程やスペックのこだわりも評価されましたが、一部ではデザイン面や航続距離などで敬遠されていたことも事実です。そのような評価を受けているなか、BMWが満を持して発表したのがLCIモデルの「BMW i3」です。この最新の「BMW i3」は、いったいどのような未来を描いてつくられた車なのでしょうか。

その秘められたベールをはがしていきます。

より先進的にドライバーの価値観を体現

「BMW i3」を一目見ると、そのデザインがBMWのラインナップでも異色のものとわかるはずです。しかし、そのデザインの異色さこそが「BMW i3」のオーナーを映す鏡となります。誰しもが一見するだけで“先進的”だと認識することのできるデザインは、オーナーが自らの意思でEV車に乗っているとわかります。つまり、オーナーの環境や車に対する価値観というものを、車体のデザインで主張しているということです。これこそが、「BMW i3」のデザイン最大の特徴といえます。

とくに新しく発表された「BMW i3」では、LCIモデルとして見た目からもデザインの変化を感じることができるようになっています。

車体全体にシルバーが入れられ、フロントバンパーもよりワイドになっています。インジケーターも旧来のデザインと比較しても横長の印象を感じることができ、昨今のSUV人気を感じ取っているかのようなワイドデザインとなっているため、街中だけでなく自然の中でも存在感を主張することができています。

優美さとスポーティーさを両立

画像引用:https://www.bmw.co.jp

「BMW i3」には、新色として「インペリアル・ブルー」と「メルボルン・レッド」が加わり、全6パターンから選択することが可能になっています。とくに、Aピラーとルーフピラーには落ち着いた黒色が施されており、新色との配色では都会的であり優美さも兼ね備えたデザインとなっています。とはいえ、決して街中だけで映える車体ではないことはリアディテールが物語っています。

フロントと同様にリア・バンパーも延長されており、よりワイドなスタイルに仕上がっています。また、ブラック・ベルトがワイドなだけでなくスポーティーに走れるということを印象付けており、オプションデザインでホイールを変えることもできるなど拡張性も高く、遊べる車でもあります。

ロングドライブへの適応性も健在

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EV車でもっとも多くの人が気にしているのは、その航続距離ではないでしょうか。

もちろん、街中だけに用途を限定するならば考慮しなくてよいが、週末にロングドライブを考えているユーザーも多いはずです。現に、各メーカーが航続可能距離を延ばすことに躍起になっており、充電スポットの敷設も進んでいます。

そのなかで「BMW i3」は新設計のリチウムイオン蓄電池セルを採用し航続距離を伸ばしたことも、今回のLCIモデルの最大の特徴の1つです。

EV車において目下のライバルとされているのが、日産自動車が販売している「リーフ(LEAF)」です。(※テスラ社のEV車は限定的な要素が多いため、今回は割愛させていただく)

日産リーフでは、リチウムイオンバッテリーを40kWhと62kWhの2タイプから選ぶことができ、最長570㎞の走行距離(62kWh搭載時JC08モード)を試算しています。

一方で、LCIモデルの「BMW i3」の蓄電容量は42.2kWhまで上がっており、新型バッテリー(120Ah)は実走行距離として従来の94 Ahモデルの+30%となる約466 km(レンジ・エクステンダー装備車)の最大可能航続距離を実現しています。

単純に理想値だけで比較するならば日産リーフに分があるように見えますが、現実で運用するとなるとカタログスペックとは異なってきます。

EV車において大切なのは、充電の効率やドライビングの質だといえます。

いくら一回の航続距離が長いバッテリーであっても、リチャージするための時間と費用が多く必要ならば実用性が低くなってきます。また、航続距離を延ばすためだけに注力していると、車本来のフィーリングを楽しむという部分がなくなってきてしまうこともあるのです。「日産リーフ」と「BMW i3」において、充電時間に大差はありませんがロングレンジでみたときに大きく差がついてきます。

リチウムイオンバッテリーは特性上、どうしても使用回数や年数による劣化が起こってしまいます。そのため、BMWでは独自の「BMW iサービス・インクルーシブ」と呼ばれる保証を付与しており、8年以内ならば無償での修理サービスを受けることができます。つまり、常にバッテリーのパフォーマンスを最大限に活かせるため、長い期間で考えたときには航続距離も落ちないために有利な点だといえるでしょう。一方で、日産リーフの場合は既定の性能を下回った場合のみ保証という形になっているため、利便性ではBMWのほうが上回っているといえるます。また、一度故障してしまうと費用が高額になりやすいこともEV車の特徴ですが、BMWでは3年間の主要メンテナンスが無償で提供されています。これらのサポート体制により、「BMW i3」は他社EV車と比較しても航続距離やコストパフォーマンスで有利な点が多いといえます。

何よりも走る歓びを追及

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前述したように、EV車における大切な要素として走行性能も挙げられます。

BMWといえば、高い剛性と高出力のエンジン性能によって安定かつダイナミックなドライビングを楽しめる車として知られています。EV車というと、走りを楽しむということからは遠い位置にある車と考えている人も多く、走りを求めるためにEV車は眼中にないという人もいるかもしれません。しかし、「BMW i3」においてはその先入観を捨てなければなりません。

EV車の場合はリチウムイオンバッテリーを搭載する関係上、どうしても重量が重くなってしまうという課題がありますが、車体重量は1320kgと非常に軽くなっています。BMWは、車体剛性を保ちつつ軽量化という難題に対して、アルミ製のシャーシとカーボン製のシェルを組み合わせるという解決策を「BMW i3」で提示しました。

これは見事に狙い通りであり、細かなステアリングやレスポンスの応答速度はEV車では唯一無二の仕上がりとなっています。とくに、BMWのお家芸ともいえるFR駆動もプラスに働いているのです。まさに、EV車という感覚を感じさせない走りを提供してくれるのが「BMW i3」です。

求められるサスティナビリティとBMW流の解答

冒頭に述べたように、「BMW i3」では先進的なEV車に乗るというオーナーの意思を体現した車に違いありません。

また、車というのは単純な移動手段だけでなく、エンターテインメントであり楽しみをもたらしてくれるものでもあります。それらを両立することは非常に困難ですが、BMWは「i3」というモデルで答えを示しています。それこそが「電気で走る“歓び”を追及する」という姿勢に表れており、文字通りこれからの車に必要なものを「BMW i3」で体験してみるのもいいかもしれません。

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