風薫る、青葉の季節。5月ともなれば、全身に光のシャワーを浴びながら、お気に入りの道をオープンカーで週末にドライブするのが楽しくなります。走るほどに、街の熱い視線浴ができる。ジェラシーと喝采が渦巻くなか、あたかも映画のワンシーンの様に、乗り手は主人公を演じられる、それがオープンカー最大の魅力です。単なるクルマの性能とか、装備とか、価格とかでは量りえない、オーナーの満ち足りた所有感ともいえましょう。
国々によって様々な呼び名があるオープンカー
さてオープンカーと一口に言っても、世界中には実にさまざまな種類があるもの。フルオープンやセミオープン。幌型状のハードトップやソフトトップ。オートマチック開閉や手動開閉など。車体の仕様だけでなく、国々によっても呼び名が異なるので、ここでちょっとおさらいです。
海外の輸入モデルでよく聞くのは、コンバーチブルやカブリオレ、ロードスターなどでしょうか。
カブリオレ(独語)やキャブリオレ(仏語)は、既存の車種をベースにして仕立てられたもの。居住性が高く、いわゆるベース車からルーフをとったオープンカーです。
コンバーチブル(米語)は、カブリオレと同じく既存の車種をベースに製造し、基本的にはカブリオレと同じです。
ロードスター(英語)は、特にオープンカーの中でも2ドア&2シーターのクルマだけをロードスターと呼んでいます。
その他には、ドロップヘッド、バルケッタ、スパイダーなどなど。国内ではあまり耳にしない名前も、オープンカーのモデル名に使われたりします。
先ほどから既出のオープンカー、実はルーフが開放可能なクルマを指す日本で生まれた和製英語ですね。ちなみにBMWジャパンでは、“カブリオレ”という呼称に統一しています。
BMWのカブリオレは、偶数の2・4・6シリーズで販売
現在のBMWカブリオレの特徴として、流麗なクーペボディを基に設計され、シリーズでは2・4・6の偶数でカブリオレを販売しています。ほら、覚えやすいでしょう。また、オープンルーフを外したシチュエーションでも、クーペならではのスタイリッシュなデザインをよりアピールする軽量なソフトトップの幌を装着し、BMWラインアップの中でも特に人気があるモデルになっています。
加えて、FR(後輪駆動)のオープンカーでありながらも、理想の前後重量配分50:50を実現させ、抜群のハンドリング性能を可能にしています。オープン走行の高速時でも快適なドライブを楽しめるように、風の巻き込みを効果的に防ぐウィンド・ディフレクターの採用や、雨天時などオープンルーフを閉じたときの耐候性や静粛性は、クローズドボディと同等かそれに近い機能を持っていることなど、BMWカブリオレは、そのすべてに対して高い性能を実現しています。では、BMWカブリオレのプロフィールを簡単にご紹介しましょう。
空とともに走る、限りない自由 BMW 2シリーズ カブリオレ
息を吞むほどの美しい外観。限りなく自由な特性。BMW 2 シリーズ カブリオレは、スポーティさに満ちた自由とエレガンスを体現する存在。ダイナミックなデザイン、パワフルなエンジン、新たなデザインを採用したインテリアの融合が、走る歓びに新たな地平を切り拓きます。
強化されたスポーツ性 BMW 4シリーズ カブリオレ
陽光を浴び、風を感じる格別なドライブを愉しめます。抜群の俊敏性、胸を打つダイナミズム、最新のエアロダイナミクス技術により生み出された印象的なフォルムとスタイリッシュな装備、そして革新に満ちた機能の数々。卓越した先進性で、4本のタイヤにかつてない自由をもたらす一台です。
視線を奪う個性 BMW 6シリーズ カブリオレ
眩しい輝きと爽快な空気、そして流麗なデザインが味わえます。その細部に至るまでの上質さが、心奪う空間を完璧に形作っています。すべてのディテールが美しく融合し、大空の下での最上のドライビングへと誘う、唯一無二の世界を生み出しています。
美しき野獣 BMW M6カブリオレ
423kW(575ps)のハイパワーを解き放つには、ただスタート・ボタンを押すだけ。贅を極めたマテリアルと、完璧なクラフトマンシップに包まれるコックピット。究極のパフォーマンスと個性、傑出のダイナミズムと存在感、それらすべてが奏でる完璧なシンフォニーを体感できます。史上最高でパワフルな、BMW M6 カブリオレの世界を堪能できます。
その他、販売終了になった、1&3シリーズのカブリオレやZ4ロードスターなど、希少モデルのカブリオレもまだまだ健在、認定中古車で探せるかもしれません。
雨の日には、ソフトトップを叩く雨音の調べに耳を傾けて
オープンエア・モータリングは、ただ走ることだけを純粋に楽しむのに最も適した手段ではないでしょうか。エンジンが奏でるサウンドや、風を感じながらドライブできるBMWカブリオレシリーズはまさに、「Freude am Fahren=駆けぬける歓び」を表したモデル。6月に入れば梅雨の季節の到来。なかなかオープンにはできませんが、雨の日にソフトトップの下で、クロスフードを叩く雨音の調べに耳を傾ける。こんなロマンチックなドライブも、また粋なものですよ。
画像引用:BMWジャパン