総額88万円 BMWが提供するラグジュアリー・ツアーの全貌とは

2020年8月に突如として、BMWがM8グラン クーペをラグジュアリー・ツアーへと提供することが発表されました。なんと、そのツアーの金額は総額88万円と、まさにラグジュアリー・ツアーの名前に相応しいものでした。果たして、BMWがM8グラン クーペを提供する意味とはなんでしょう。そして総額88万円のツアーは、どのようなものなのか。その全貌を紹介していきたいと思います。

なぜM8グラン クーペが起用された?

まず、今回のラグジュアリー・ツアーですが小型航空機のチャーターを専門としている株式会社SKYTREKが主催しており、BMWはクルマそのものを提供しています。つまり、BMWがツアーそのものを企画するのではなく、ラグジュアリー・ツアーの趣旨に相応しいクルマとしてM8グラン クーペが選ばれたのです。

では、なぜM8グラン クーペはラグジュアリー・ツアーのメインとして起用されたのでしょうか?その答えこそ、BMWを代表するフラグシップモデルとしての性能、そしてラグジュアリーカーとしてのポテンシャルが評価されたからなのです。

名前から分かるラグジュアリーさ

BMW Mには、オリジナルのエンブレムもつく
画像引用:https://www.bmw.co.jp

BMWを代表するモデルは数あれど、現行のラインナップで一番のラグジュアリーさを持つモデルといえば、M8グラン クーペが真っ先に挙げられるでしょう。

BMWのカタログを見ると一目瞭然なのが、各モデルに割り振られているナンバリング。1~8、X、Z、M、i、PHEVと英数字で全13種類のクラス分けがなされています。そして、このナンバリングは数字が大きいほど価格が高いという傾向にあります。では、英字は何を表しているかと言いますと、XはSUVモデル、Zはスポーツモデル、MはBMW M、iはEVを意味しているのです。BMW Mとは、モータースポーツの研究開発を行っているBMWのグループ会社のことで、高性能スポーツモデルであるMモデルの開発も行っています。つまり、BMW Mというのはスポーツモデルの中でも性能が高いモデルに与えられる、特別な称号なのです。

そして、BMWでよく使われるものにグラン クーペという単語があります。こちらは、簡単に言うと4ドアクーペのこと。つまり、通常のクーペよりも居住空間が広く、クーペらしい流線型を失わずにセダン特有の居住性の良さに近づけているモデルのことを指します。

ここで、M8グラン クーペという名称を見てみると、BMWの中で最も高価格帯の4ドアクーペスポーツモデルということが分かると思います。したがって、M8グラン クーペというのはBMWを代表するフラグシップモデルとして相応しいよう、すべての良い要素を詰め込んだようなクルマになっているということが名前からも分かるということなのです。

ラグジュアリー・ツアーに相応しいスペック

画像引用:https://www.bmw.co.jp

M8グラン クーペは名前負けしないだけの、最上級の工夫がいたるところに施されています。まず、目を惹くのが4.4リッター・ツインパワー・ターボエンジンを搭載しているということ。なんと、最高出力は625PS、最大トルク750Nmという驚異的なパワーを発揮します。そして、このパワーを最大限に生かすため使用されているのが“クロスパンク・エキゾーストマニホード”と呼ばれるパーツ。このパーツの性能が高いからこそ、ツインスクロール・ターボチャージャーの出力を最大限に発揮できる。M8グラン クーペだからこその細かなこだわりが、最大のパフォーマンスを引き出しているのです。

エンジン性能の良さだけでなく、M8グラン クーペがフラグシップモデルとして位置づけられているのは、その独自のデザイン性の高さが挙げられます。なんと、M8グラン クーペには、このモデルのためだけに新しいデザインが採用されています。

曲線と弧が意識された美しい意匠
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最も特徴的なのはグラン クーペらしい、緩やかな弧を描いたルーフ・ラインです。通常のクーペモデルよりも緩やかなラインでリヤへと続いています。さらに、ルーフ部分からテールランプ部分も曲線が強調され、優美さの中にスポーティーさを兼ね備えています。まさに、4ドア・スポーツ・クーペを体現したデザインとなっているのです。

赤いランプがスポーティーさを感じさせる
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そして、何よりも目を見張るのがインテリアデザイン。Mモデル専用のインテリアが採用されているため、スポーツさが強調されたものとなっています。

BMW Mのロゴがあしらわれたファブリックシート
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例えば、Mモデル専用のレザー・ステアリング・ホイールやフルレザー・メリノを採用したMモデル専用のシートなど、いたるところでスポーツさが盛り込まれています。これだけの特別な仕様が盛り込まれたM8グラン クーペは、まさにラグジュアリー・ツアーに相応しい特別なモデルなのです。

総額88万円 ラグジュアリー・ツアーの中身とは

わさび沢の渓谷を眺める名宿「明神館」の温泉
画像引用:http://www.tobira-group.com/myojinkan/spa/spa1.html

M8グラン クーペというラグジュアリーカーが提供された、総額88万円にも上るラグジュアリー・ツアーの全貌を見ていきましょう。

まず、ツアーとしては3日間の日程となっており、1日目はなんと東京23区内の自宅までBMWの7シリーズで迎えが来てくれます。この7シリーズは、いわゆるセダンクラスのフラグシップモデルといえるもので、M8グラン クーペに負けず劣らずのラグジュアリーカーと言えます。そして、そのまま空港へ行き小型チャーター機で、富士山をはじめとした雄大な山々の稜線を眺めながら、信州まつもと空港まで飛行します。空港到着後は、マクロビオティックを取り入れたフレンチレストラン「ヒカリヤ ニシ」で、地元食材を用いた上質なコース・ランチに舌鼓を打つことができます。そして、宿泊は「明神館」の「然-白樺」というハイクラスのお部屋。この宿は、パリに本部を置くルレ・エ・シャトーという会員組織に認められた、名実ともに最高級の宿となっています。

2日目は、いよいよM8グラン クーペが登場し、自分でハンドルを握って好きなようにドライブを楽しむことができます。

信州ビーナスラインは、絶景を楽しめるオススメのドライビングスポット
画像引用:https://www.venus-line.net

信州特有の雄大な自然の中、ビーナスラインや高原地帯を走り抜けることもできます。また、ワインディングロードやハイウェイを目指して、スポーティーな走りを堪能することも可能です。

そして、3日目は再びBMWの7シリーズで自宅へ帰るという流れになっています。

総額88万円の価値は十分にあるツアーに

このようにツアーの概要を見てみると、通常のツアー以上に体感するというところに重きがおかれていることが分かります。とくに、BMWの7シリーズで自宅までの送迎があり、信州まつもと空港までは小型チャーター機で向かうという非日常な体験を味わうことができます。

そして、普段運転する機会が少ないであろうM8グラン クーペを、好きなように乗り回せるというところもBMWファンにとっては貴重な機会となります。

また、現地における食事も一流のコースを味わえ、部屋で堪能できる温泉では日常の喧騒や疲れをすべて癒してくれることでしょう。

まとめ

総額88万円のラグジュアリー・ツアーに起用された、M8グラン クーペ。BMWのフラグシップモデルとしての性能と優美さ、そしてラグジュアリーさを併せ持つ一台は、実際に自分の手でハンドルを握ってみることで、そのスポーティーさを感じることができ印象が変わることでしょう。誰しもが気軽に参加できるという訳ではないですが、非日常的な体験が詰まっているツアーとしては面白いものに仕上がっています。

M8グラン クーペを思う存分に体感する機会にもなる、ラグジュアリー・ツアー。ぜひとも、あなたもそのラグジュアリーなひと時を体感してみてはいかがでしょうか。

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