SUV?クーペ?それともEV?500万円でBMW車を購入するならどのクルマを選ぶ?

新車購入時に本命のモデルが決まった時点で何気なく価格表を見ていたら、本命とは全く違うジャンルのクルマが同じ価格帯であることを発見してそちらのほうが気になってしまったという経験はありませんか?

とくに近年バリエーションを増やしているBMWでは500万円以下にもさまざまなタイプの魅力的なモデルがひしめきあっている状態なのです。悩ましくも楽しい、楽しくも悩ましいクルマ選びについて解説していきます。

意外に現実的?500万円以内のBMW選び

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新車購入にかけられる予算はもちろん多ければ多いほうが良いに決まっていますが、当然ながら私自身を含めて予算には制限があります。BMW車が欲しい!と思ったときにはまず税込車両本体価格を500万円以内で想定してみてはいかがでしょうか。BMWはエントリーモデルである1シリーズからトップオブBMWの7シリーズまで実に約150のモデルがラインナップされていますが、実は500万円以内で購入できるモデルも多いのです。例を挙げるとスポーティなハッチバックの「1シリーズ」、クーペ及びミニバンの「2シリーズ」、セダンの「3シリーズ」、SUVの「X1」及び「X2」とステーションワゴンを除くすべてのボディタイプが対象となってくるので、ご自身のライフスタイルにぴったりな一台を見つけられるはずです。

確かに500万円と一口で言っても大金には違いありませんが、BMWの場合には0.99%金利の適用など、新車について利用できる購入サポートメニューも用意されています。この制度をうまく利用すれば憧れの一台がぐっと身近な存在になるはずです。

購入サポート対象の「318i」(車両本体価格 489万円)をBMWバリューローン利用、ボーナス併用60回払いでシミュレーションしてみると以下の結果になりました。

頭金139万円、初回支払額1万8,872円、月々支払額(58回)1万8,400円、ボーナス月加算額(10回)8万1,000円 (最終回支払額)173万3,727円

BMWバリューローンはいわゆる残価設定型ローンなので5年後の最終回に173万3,727円を支払う形になりますが、クルマを返却することで精算可能です。(※車の状態によってはBMW正規ディーラーの評価に基づく査定価格と最終支払額の差額分の精算が必要になる場合もあります。)

なお、金利の変動などで月々の支払額も変わってくるので詳細はお近くのBMW正規ディーラーにご相談ください。

500万円で選ぶおすすめのBMW車① FUNなSUV兄弟「X1」&「X2」

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もはや流行を超えて定番となった感のあるSUV、BMWでもXシリーズとしてコンパクトクラスからラグジュアリークラスまでラインナップしています。とくに、最近のトレンドはBMWが初代「X6」で大ヒットを飛ばし一躍人気車種となったクーペSUVで、この分野のフロンティアと言えるBMWでもさまざまなモデルを取り揃えています。

500万円以下で対象となるBMWのSUVは「X1」(新車価格440万円〜) とクーペSUVの「X2」(新車価格451万円〜) です。基本のパッケージングやパワートレーンなどを共有するこの2車ですが、キャラクターの違いは明確です。「X1」は全長×全幅×全高(mm)=4,455×1,820×1,610に対し、「X2」は全長×全幅×全高(mm)=4,375×1,825×1,535 とSUVでありながらワイド&ローなスタイルとなっています。このため、荷室容量は「X1」の505L に対し、「X2」は470L と若干少なくなっています。本格的にアウトドアを楽しむのであれば「X1」のほうがおすすめです。一方、「X2」は車高を下げることでスタイリッシュなデザインを実現するとともに、都心で多い機械式駐車場でも安心して利用可能です。

さらに、「X1」の場合はエンジンが1.5L直列3気筒ガソリンターボに加えて2.0L直列4気筒ディーゼルターボが選べます(X1 Edition Joy+:471万円 )。ディーゼルエンジンならではの低速域からの太いトルクと優秀な8速ATによる高いドライバビリティに加えてWLTCモード15.3km/Lの低燃費 、そして価格の安い軽油ということで「X1」でのロングドライブを考えている方におすすめです。

500万円で選ぶおすすめのBMW車② 時代を超えたTHEスタンダード「318i」

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「318i」はBMW 3シリーズにあらたに設定されたエントリーグレードで価格は489万円となっています。 実は、かつて「320i」 SEという461万円のグレードが存在したのですが装備がかなり簡略化される上、受注生産となってしまうことから正直、おすすめしにくい存在でした。今回登場した「318i」も同じような仕様だったら…と心配していたのですがそれは杞憂だったようです。

「318i」というグレード名ですがエンジンは1.8Lではなく「320i」と同じく2Lの直列4気筒ターボです。パワーとトルクは「320i」の184PS・300Nmに対して156PS・250Nm と若干デチューンされていますが、変速機は切れ味の良さで定評のあるZF社製の8ATで共通です。スペックを見ると「320i」では高回転域までエンジンを回してパワーを出しているので高速域でのエンジンの伸びや気持ち良さという点では「320i」のほうが上ですが、日常使用する範囲では「318i」でも全くひけをとらないでしょう。

また国産車の場合にはエントリーグレードは安全装備を省略して車両価格を下げて見せるといったことも未だにあるようですが、「318i」の場合は運転支援システム「ドライビング・アシスト・プラス」をはじめとした先進安全装備についても標準装備となるなど抜かりはありません。

3シリーズはいつの時代でもクルマのスタンダードであり、他のクルマのベンチマークとされる存在です。フォーマルでありながらスポーティなハンドリングと動力性能を持ち、それでいて大人4人とその荷物をすべて余裕で積み込んで長距離のクルージングも快適にこなすと、オールマイティな使い方が可能です。

500万円で選ぶおすすめのBMW車③ ミニバンから4ドアクーペまで、幅広いラインナップの「2シリーズ」

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BMW初のFF車として登場した「2シリーズ アクティブ ツアラー」が日本国内での販売が開始されたのが2014年のことでした。その後、2015年には7人乗り仕様の「グラン ツアラー」が、さらに2019年には4ドアクーペの「グラン クーペ」が登場し、一大ファミリーとなったのが「2シリーズ」です。

いずれも500万円以下のモデルが用意されているので予算内に収まります。FFということでスタイリッシュな4ドアクーペの「グラン クーペ」であっても十分ファミリーユースにも使える実用性があり、さらに「アクティブ ツアラー」や「グラン ツアラー」では5名フル乗車する機会が多い方でも十分なユーティリティを備えているのが特徴です。

中でも「グラン ツアラー」はBMW史上初となる7人乗り仕様のミニバンなので、多人数乗車を考えている方であれば一択のモデルとなります。ただし、「アクティブ ツアラー」についてはフルモデルチェンジされるという情報がありますが、「グラン ツアラー」については次期モデルは不透明な状況で現行モデルがラストとなってしまう可能性も高いので、迷っている方がいらっしゃれば早めに販売店に確認しておくと良いでしょう。

さらに悩ましい!500万円台まで広げてみる?

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もう少し予算はがんばれるかな、ということで500万円台にまで選択肢を広げるとこれまで紹介した車種の上位グレードもターゲットになりますが、それ以上に選べる車種のバラエティが広がります。

例えば、2ドアクーペの「220i クーペ M Sport」(553万円) 。他の2シリーズはすべてFF(前輪駆動)となりましたが、「220i クーペ M Sport」はより積極的なドライビングが楽しめるFR(後輪駆動)を採用しています。このコンパクトなサイズでFRを採用したスポーツクーペというだけで、現在は希少な存在と言えます。2ドアクーペの2シリーズも近々モデルチェンジするという情報がありますが、ボディサイズが大きくなることは確実のようなので、ドライビングの楽しさをぎゅっと凝縮したような「220i クーペ M Sport」を購入するためのタイムリミットがそろそろ近づいてきていると言えるでしょう。

それ以外にも、一度は体験したいオープンエアモータリングが味わえるピュアスポーツカーのZ4も新車価格が580万円(「Z4 sDrive20i」)と射程範囲に入ってきますし、3シリーズであればステーションワゴンのツーリングも523万円(「318iツーリング」) も含まれます。

また、「これからはEV!ただノーマルの「i3」(499万円)だと航続距離が気になって…」という方も航続距離最大466kmを誇る「i3レンジ・エクステンダー」(548万円〜608万円) なら安心でしょう。

BMWの場合は意外なクルマが同じ価格帯にあるので、「SUVを考えていたけれど、2ドアのクーペも気になる」、「ミニバンの予定だったけれど3シリーズセダンが近い価格で考え直した」など、一度固定概念を捨てて「予算」という枠組みだけ決めてクルマ選びをしてみると意外な発見があるかもしれません。

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