BMWの“駆けぬける歓び”を支える、感覚性能の新しい世界。【サウンド篇】

  • 2018-7-13
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サウンドと耳

ほら、F1マシンが疾走していくサーキット場の観客席にいる赤ん坊が、心地良くスヤスヤと眠っているのを、テレビなどで目にしたことはありませんか? クルマから発生するエンジン音って、実はたまらなく官能的で、人をとろけさせるグッドミュージックなんですね。“駆けぬける歓び”をスローガンにしている、BMW。走りの性能だけではない、もうひとつの性能をご紹介。ということで今回は、【香り篇】に続いての感覚性能【サウンド篇】をお届けします。

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BMWでは車種シリーズごとに、エンジン音を設計

例えば、BMWのパワーユニットの代名詞として知られている「直列6気筒エンジン」。別名「シルキー・シックス」。絹のようになめらかに回転するフィーリングの6気筒エンジンですが、そのエンジンサウンドにも、滑らかにして官能的な音の魅力があふれています。アクセルを踏み込む。すると、静寂だった室内に躍動的なエンジン音が適度に進入してきます。しかし、決して耳障りな音(ノイズ)ではありません。ドライバーはクルージング時には静粛性を求めますが、アクセルを踏む時には、胸躍る加速音を期待しています。なんて皆さん身勝手なんでしょうね(笑)。このようにBMWは、クルマを取り巻く音響効果もクルマの個性を決定する重要なファクターのひとつであると捉え、すべての車種シリーズでエンジンサウンドを調整しています。

エンジン音をダイレクトに愉しむために乗るカブリオレ

さらには、ドライバーに聞こえてくるエンジン音により、自車の情報が伝わってきます。これにより、ドライバーは走行状況を正確に把握でき、クルマを制御するときの参考にもできるという訳なのです。BMWは、エンジンサウンドを単なる騒音として遮断するのではなく、各部位や素材を正確にチューニングした上で、不要な音(ノイズ)を遮断し、心地良いサウンドに仕立ててドライバーをもてなします。そう言えば、BMWの車種シリーズには、他社に比べてカブリオレの設定が多いのは、こんなところにも要因があるのかもしれませんね。フルオープンにして、愛車が奏でるミュージックを聴くために、カブリオレを連れ出す。道に乗るように、音に乗る。これもオープンカーの新しい愉しみ方ですね。

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音に対して頑固なこだわりを持つサウンドデザイナーの存在


出典:You tube BMW公式チャンネルより(英語版)

エンジン音以外にも、こだわりの音を設計する「サウンドデザイナー」の存在があります。BMWのクルマメーカーが、「音響エンジニアリング」の専任チームを置いていることに少し驚かれましたか? このような部署は、日本車のメーカーではあまり聞いたことはありません。You Tube映像では「サウンドデザイナー」が、車種ごとに音の出具合をチェックしていました。そぅ、クルマは様々な音がでるもの。エンジン音、電動モーター音、油圧の制御音など…。BMWではメカニズムから発生する不要な音の遮音だけでなく、ドアの開閉音、ウィンドウ開閉音、ワイパー音、インジケーター音や各種ボタンのクリック音なども設計されているのです。彼らサウンドデザイナーは、それらの操作音が人間にとって心地良い音であるように、様々な官能評価をおこない調整をしていきます。

ドライバーにとって心地いいサウンドにチューニング

基本的に、クルマは大きな音を出す乗りモノです。しかし、クルマの出す音を人に嫌われる「騒音」としてではなく、BMWでは、心地良く「チューニング」することで、クルマとしての性能をもっと引き上げることを目指しています。これが、BMWの音へのこだわり。サウンドデザイナーが語るように、ハンドリングやスタイリングの魅力を十分に引き出す音響エンジニアリングに磨きをかけ、きめ細かな設計をしてこそ、お客様を引きつける魅力になり得ると語っています。BMWでは、クルマはただ速く走ればいいのではなく、感覚性能のひとつとして「サウンドの領域」も、ユーザーの購入動機につながると考え、クルマが発生する音を徹底的に研究しています。

ドアの開閉音は、上品で高級感のある欧州車にやはり軍配

そしてクルマに対するこだわりの音といえば、ドアの開閉音に尽きるのではないでしょうか? ドスンやバターンといった安っぽい音ではなく、ズバッとかバフッとかドムッとか…。でもカタカナの擬音語だと、なんか違いますね(笑)。ドアの開閉音は、クルマの乗り降り時の「音の儀式」みたいなもの…。ドアを閉じ着座したその瞬間から密閉感に包まれ、さぁ走り出すぞという、ちょっとした高揚感が生まれます。日本のクルマメーカーが欧州車のドア開閉音を真似しようとしてもなかなか同じ様な音にはならないとか…。衝突安全性向上のために、クルマのドアは大きく重く分厚くもなっているのに、重厚な音がしないのは、やはりそれなりの企業努力と企業秘密があるのでしょう。ドアの開閉音は、クルマを密閉する際の二次的な音です。しかしBMWのサウンドデザイナーは、車種シリーズごとの完璧なドアの開閉音を生み出すために、ドアヒンジの形状や素材、ドア剛性に及ぶすべてを検証していきます。加えて、ドアの重さ、スムーズさ、様々な部位の関係性を含めて、上品で高級感かつ重厚感のあるドアの開閉音にこだわっています。

BMWは、TVCMの世界でもサウンドにこだわっていた?!

サウンドデザイン関連での面白いニュースを、ひとつご紹介しましょう。日本の特許庁は、企業のブランド戦略の多様化を支援するため、従来の文字や図形だけでなく、音商標・動き商標・色彩からなる商標など、新しいタイプの商標登録を、2015年から受け付けています。なんと、その「音商標」部門で、BMWのCMの最後を締めくくる、あのサウンドロゴ(約3秒)が登録されました。


音商標を取得したBMWサウンドロゴ

まずは、画面をクリック!! ほら、お馴染みのサウンドロゴですね。まさに、BMWの“駆けぬける歓び”を増幅させるサウンドロゴです。「音商標」として登録されると、さてどうなるのか? 登録されているBMWのサウンドロゴに似た曲を他社があとから制作したとしても、商標権を行使して、CMでの利用を抑制することができます。特許庁は、引き続き新しいタイプの商標出願についても、適切な審査に努め、企業のブランド戦略を支援していくとのこと。BMW企業ブランドの構築に、大きな戦力になりそうです。

 

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