時には星の下で眠る?BMWバイクでソロキャンプに出かけよう

BMWは旅に最適のバイクといわれています。とくに旅の達人とも呼ばれるGSシリーズは余裕のある動力性能やアウトバーンで鍛えられた高速安定性、そして何より圧倒的な積載量は荷物の増えがちなキャンプツーリングにぴったりです。

バイク仲間とのキャンプツーリングも楽しいですが、時にはソロでキャンプに出かけてみるのはいかがですか?快適にバイクでソロキャンプを楽しむためのハックを解説していきます。

ソロキャンプのための道具を揃えるのが大変、と思っていませんか?

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ソロでキャンプツーリングしてみたいけれど、「キャンプに行くなら、道具をいろいろ揃えなきゃならない」とか「キャンプをするならちゃんと料理できないとはずかしい」…そういった理由でチャレンジするのをためらっている方はいらっしゃいませんか。だとしたら、それはとてももったいないことです。

大自然の中で気持ち良く過ごすことがキャンプの最大の醍醐味です。あれこれと、「キャンプとはこうあらねば」と考える必要はありません。100人いれば100通りの楽しみ方があるのがソロのキャンプツーリングなのです。まずはテント、寝袋、ライト、小型バーナーがあれば大丈夫。道具は、必要になったら順次買い揃えていけばいいんです。料理だって別にカップ麺でもいいじゃないですか、大自然の中で食べればインスタントだって格別ですよ。

もうちょっとだけちゃんとした料理をつくりたい、というなら道の駅などで地元産のソーセージなどを購入してバーナーで焼く、それにパンとチーズ、ワイン(※飲酒の際は、運転をお控えください)でもあれば立派なディナーの完成です。これなら大掛かりな道具は不要です。それから必要であれば、調理道具やライト、椅子やテーブルといったものを揃えていくようにしましょう。

ちなみに、GSシリーズに用意されているパニアケースは、上面がフラットなので車体から外してしまえばテーブル代わりにも使えますよ。何が何でも買わなくては!ではなく、今あるものをうまく活用できないかな、と考えるのもなかなか面白いものですよ。

キャンプ場選びのポイントは?

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楽しくキャンプができるかどうかはキャンプ場選びにかかっている、とこの際言い切ってしまいましょう。とくに初めてのソロキャンプならなおさらです。

キャンプ場の選び方ですが、まず日中に余裕をもって到着できる場所を選びましょう。ありがちなのが、いつものツーリングと同じように考えて、遠くのキャンプ場を予約してしまい到着が日没以降になってしまうことです。実はベテランの方でも真っ暗な中でテントを設営するのは結構大変なので、初心者であれば途方に暮れてしまうのは目に見えています。

また、できるだけバイクでテントサイトの横まで行けるオートキャンプ場がベストです。目の届かない場所にバイクを止めておくのは心配ですし、何より荷物の運搬も結構大変です。ただしオートキャンプ場でも四輪車はサイト乗り入れOKだけれどバイクの場合は禁止というところもあるので事前によく確認しておきましょう。

テントを設営する場所ですが、理想的なのは比較的平らで芝生になっているサイトです。
芝生だと土のところよりもテントが汚れにくいので、片付けの際も簡単です。地面に傾斜がついていないことも重要です。当たり前じゃないか、と思われるかもしれませんが、立ってみている分には気にならない程度の傾斜でも横になってみると思っていた以上に傾きがきつく感じられる場合が多々あります。

また人気のキャンプ場は予約が必至ですが、予約の際には水道やトイレなどの施設もしっかりチェックしておきましょう。

荷物をコンパクトにまとめられなくてもBMWなら大丈夫!

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ツーリングに行くなら荷物はできるだけコンパクトにまとめないと、という方もいらっしゃいます。確かにベテランのキャンパーの方はパッキングも上手でスマートですが、彼ら彼女らも初めから上手に道具を選んでパッキングできたわけではないはずです。いろいろと試行錯誤の上でたどり着いた結論なので、いきなりそのレベルを目指す必要はないでしょう。

BMWのバイクは積載性についてもよく考えられていますし、多少荷物を積んでも車体の安定性が高いので安心です。BMWでは1970年代にはすでに純正オプションでパニアケースを用意、さらにそれを標準装備したバイクまでリリースしていました。1986年に登場したK100LTは左右70Lのパニアケースに20Lのトップケース、シートカウル内に9Lの収納スペースと合計99Lもの収納スペースが設けられていたのです。1986年といえば日本のバイク市場ではレーサーレプリカブーム真っ只中、収納スペースなど全く眼中にないバイクばかり販売されていたことを考えればいかに先見の明があったかが理解できると思います。

荷物を減らすことを考えるのはキャンプから帰った後でも遅くはありません。あの道具使わなかったな、とかあれがあればもっと便利だったな、といろいろ考えるのもまた楽しいものですよ。

パッキングは安定性と取り出しやすさにこだわる

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BMWバイクでキャンプツーリングに行くなら荷物はパニアケースとキャンプバッグに入れるというパターンが一般的かもしれません。

バイクに荷物を積載する際、気をつけるのは重量バランスでしょう。BMWバイクは高い安定性を誇りますが、とはいえあまり重いものを上に積んでしまうと重心が高くなってコーナーでバランスをとりにくくなる恐れもあります。ツーリングなのでワインディングも安心して楽しみたいですよね。荷物の積載を考える時は使用する場面(走行中に使う→キャンプ場についたらすぐに使う→テントを張った後で使う)と重量(重い、軽い)の2軸で分類すると整理しやすいでしょう。

例えばレインウェアのように雨が降ったらすぐに取り出す必要があって軽いものはアクセスしやすいキャンプバッグの上部に、反対にテントはその下、さらにテーブルや調理器具などはキャンプバッグの一番下になるように入れます。隙間に衣類やタオル、小物を入れるようにするとバッグの中で荷物が動かないので安心です。

パニアケースには食材や薪など現地についてから最後に取り出すものを入れておくようにします。ちなみにGSシリーズ用のパニアケースは上部がフラットになっているので、ちょっとしたテーブル代わりにも使えて重宝します。

地面に引くシートはバッグにくくりつけておきます。現地についたらすぐにシートを広げてヘルメットや荷物を仮置きすれば地面に直接置いて汚してしまうことを避けられますよ。

ソロキャンプであったら楽しい!そんな道具は?

キャンプに行くならやっぱり焚き火!でもバイクじゃ無理かな…とあきらめるのはまだ早いです。最近のキャンプブームでソロキャンプ用の折りたたみ型焚き火台が数多くリリースされています。折りたためば厚さ数cmとかさばらない上、焼き網もついた調理用に使える製品も多いのでこれを見逃す手はありません。ただし、ソロ用の焚き火台は火と地面との距離が近いため、芝生だと焦がしてしまう恐れもあるのでアウトドアメーカーが販売している小型の焚き火台シートも用意しておくと良いでしょう。

野外でしかできない体験といえば、燻製にトライするのもおすすめです。食材を煙でいぶす燻製は自宅では匂いの問題があってなかなか大変ですがキャンプなら大丈夫。バイクにも積める小型の折りたたみ式の金属製スモーカーもおすすめですが、初心者ならもっとお手軽なダンボール製のスモーカーキットを利用してみるのも良いでしょう。砕いた木を固めたスモークウッドを燃やしていぶしていくので時間はかかりますが、それも含めて野外キッチンの楽しみです。まずはチーズやゆで卵、豚バラ肉などで試してみてはいかがでしょうか。

焚き火を眺めながらスキットルに入れたウイスキーをちびちび飲みつつ燻製ができあがるのを待つ…贅沢なひとときですね。
(※飲酒の際は、運転をお控えください)

BMWバイクなら水陸両用ツーリングだってできちゃう?

バイクの積載重量には60kg(原付は30kg)までという制限があります。積載方法については積載装置の前後から30cm以上、左右15cm以上はみ出さないようにと規制されています。逆に言えばその範囲内であればどんなものでもOK。こんなものも積むと楽しみが広がる例としてSUPを紹介したいと思います。

SUP(Stand Up Paddle)は近年流行のアウトドア・スポーツで、大型のサーフボードの上に立ち、パドルを漕いで水上を進みます。サーフボードよりも安定感があって初心者でも簡単に立つことが可能で、中には釣りやヨガをボードの上で楽しむ方もいらっしゃるぐらいですよ。SUPのボード自体はかなり大型(長さ2.7mのものが主流)ですが最近の流行は空気を入れてふくらませるインフレータブルタイプのものです。これなら空気を抜いてくるくると丸めて収納袋に入れてしまえばバイクにも十分積載できる大きさになります。

全国の有名な湖には数多くのキャンプ場があって人気を集めていますが、SUPがあれば水上クルージングという楽しみが加わります。

キャンプツーリングというとテントを設置したらあとはのんびり料理とお酒、というパターンになってしまいますがSUPでの水上散歩を追加してみてはいかがでしょうか。体幹も鍛えられるのでライディングの強化にもつながりますよ。ただし、SUPは比較的手軽に始められるスポーツですが、最初は各地で開催されるスクールなどで一通りのレッスンを受けておくようにしましょう。気軽とはいっても自然を相手にするアクティビティ、安全に楽しむことが第一です。

今、再び自由を手に入れる旅へ

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バイクでのソロキャンプツーリングの魅力をあえて一言で表せば、「自由」ではないでしょうか。もちろん守るべきルールやマナーはありますが、それさえクリアしてしまえば自分の好きな時間に好きな場所まで愛車のBMWバイクを走らせ、テントを張ったら後はゆっくり自分だけの時間を過ごす、とても気ままな趣味です。

しかしこの数ヶ月間の経験で、それがどんなに貴重で得難い体験だったのかを私たちは身を持って知ることになりました。バイクに乗れる自由、遠くの街まで出かけられる自由、そしてお気に入りの場所にテントを張って星空を眺めながらお酒を飲む自由、それがいかにかけがえのないことだったのかを実感する機会になったのではないでしょうか。

これからのソロキャンプツーリング、今までとはちょっと違った気持ちで楽しめるかもしれませんね。

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