創造力を刺激するクルマ

BMWには最新のヒットチャートの曲はもちろん、ジャズやクラシックなどのラグジュアリーな曲も良く似合います。そして音楽はクルマでの移動には絶対にかかせないアイテムの1つであり、誰にも邪魔されず音楽を楽しむ有意義な時間を演出してくれます。

ソウルという新価値表現

BMWのX4のなかでも「M40i」は、エンジンをオンにしたときに一瞬で気持ちを熱くさせます。スタートボタンを指でプッシュした瞬間に轟く攻撃的な咆哮。その音は一瞬で周囲を振り向かせる一撃となりますので、早朝や夜中に家を出るときは早くシフトをDにいれてその場を離れないと、近所迷惑極まりないものです。スタートの咆哮の音量は走り始めるとおだやかになるものの、スタートボタンを押すと同時に発せられる「魂を熱くする音」はやみつきになります。

モーツァルト×駆け抜ける歓び

外にむけた咆哮を味わった後は、車内での音楽を堪能しましょう。
BMWのラグジュアリーを味わうための優雅な音楽として、モーツァルトのクラリネット協奏曲をお薦めします。モーツァルトが作曲したこのジャンルの最後の作品ですが、この頃の彼の生活は悲惨でした。クラシック音楽史上最高の音楽を生み出し続けながら、収入は全盛期の1/3に激減、体調もおもわしくない状態でした。

このような状況なら嫌になって何もかも投げ出す人もいるでしょうが、やはり天才は違いました。名作を次々とものにしていくのです。しかも苦労の跡など影1つなく。軽やかでよろこびに満ちていて、すこしも自己憐憫の苦さなど見せようとしない、だからこそ第2楽章のアダ-ジオが胸に沁みとおるのだと思います。

BMWの運転席で聞くこの協奏曲が、「駆け抜ける歓び」をより感じさせてくれます。

5シリーズは、さまざまな顔を見せる現在のマルチパフォーマンスカー

「BMW 5シリーズ」の特別仕様車「マエストロ」を設定した99台の限定車もジャズやクラシックが似合うクルマです。
マエストロは、直列4気筒2L直噴ターボディ-ゼルエンジン搭載の「523d」をベースに、指揮者(MAESTRO)が纏う優雅なタキシードを連想させるブラックサファイヤのボディカラーを採用した限定モデル。洗練された表情を強調するアダプティブLEDヘッドライト、繊細なアクセント音を奏でる管楽器を連想させるアルミニウムラインなどを採用し、魅力的な仕上がりとなっています。

まるで楽器職人を想起させるBMWインディビジュアルプログラムの特別装備品が採用されたインテリアも魅力です。シートには、天然に近い状態の柔らかさとしなやかさ、通気性の良さが特徴のエクステンド・レザー・メリノを装備。アマロブラウンのカラーからは、エレガントな音楽ホールを思い起こさせます。さらに、ヴィンテージバイオリンのように深みのある色合いと不規則な木目が特徴のファイン・ウッド・シカモア・レッド・ブラウン・ダーク・インテリア・トリムが、室内空間を演出してくれます。

最大出力600Wの16個の高性能スピーカーを備えたharman/kardonサラウンド・サウンド・システムを装備したオーディオは、ハイグレードな生オーケストラを彷彿とさせます。音楽のテンポ感やリズムは思考にいい影響を与えてくれますので、運転に疲れているときに好きな音楽が最高の環境と迫力のサウンドで提供されるというのも悪くないのではないでしょうか。

ブランドのアイデンティティをより尖らせた新生プレミアムカー

BMWは2018年10月17日に新型フラッグシップSUV、「X7」を発表したことは記憶に新しいところです。

都市生活に最適なモビリティを考えたというSUVに乗り街中や都市高速を中心に走れば、「なるほど、これが新しい都会派クロスオーバーか」と実感できます。セダンやハッチバックよりはアイポイントが高くて見通しが良いものの、一般的なSUVよりもワイド&ローでスタイリッシュ。扱いやすさと利便性をスマートにまとめあげており、ワインディングでの走りはハンドリングも低重心感があり快適です。

「X7」でロングドライブをするなら是非聞いてもらいたいのが、マカロンのように軽くてカラフルなオネゲルのヴィオラ・ソナタ。もちろん音楽の歴史に名を残すには、軽いだけではダメで、どこか妙にねじれた皮肉さや生真面目さも必要です。ドイツにはユーモアのある音楽は少ないですが、フランスには結構あります。ドビュッシー、サティ、オネゲル、どれも是非車内で聞いていただきたい作曲家です。

都市生活者が一日の行動範囲の中で自由に出かけ、新しい発見をしたくなるクルマ

日本の高級車というと従来、とにかく高性能や高機能、高価な素材の使用を謳うだけのモデルが多くありました。ハードへの愛が強すぎた、とでも言えばいいのでしょうか。けれどもその結果として、試験の成績は良いのだけれど現場ではさほど戦力にならない、そんな高級車が増えてしまったようにも思います。しかし「Mシリーズ」の咆哮、「マエストロ」のスタイリング、そしてSUV「X7」のタフさなどBMWには魅力的な車種で溢れています。

休日は積極的に好きな音楽を聴きながら足を伸ばしてアクティブなカーライフを送ってはいかがでしょうか。

 

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